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2010/10/27

シリーズ記事【スペイン系の友人の家での夕食会(目次】 その3


食前酒で色々なおつまみが出たので前菜はない。テーブルについてパエーリャとなったのですが、そのあとは普通のフランス式の食べ方になりました。つまり、メイン料理の後はチーズ。

チーズが出てくるのを待つ間、ご主人がオーヴェルニュからチーズを3キロ持ってきた人に言いました。彼の持ってくるチーズほどおいしいチーズは食べたことがない、と私が言っていたと。

ちょっとオーバー! フランスのチーズは実に色々あるので、どれが一番おいしいかなんて決められません。

この人が持ってきたチーズを前にもご馳走になっていて、「地元から持ってくるチーズって、こんなにおいしいものかと驚いた♪」とは言っていました。でも、「フランスで一番おいしい」ではなくて、「オーヴェルニュのチーズの中で」と言ったつもり。もっと詳しく言うと、オーヴェルニュに旅行したときに食べたオーヴェルニュのチーズと同じくらい美味しい、という気持ちだったのですけど…。

でも、3キロもチーズを持ってきてくれた人にお礼を言うために私を引き合いに出したのだから、あえて注釈はつけないに限る!

どこの地方でも同じですが、ご主人の仲良しの同僚が来るたびに持ってきてくれるのも、ブルゴーニュではなかなか出合えない絶品のオーヴェルニュ・チーズなのは事実です!


オーヴェルニュのチーズ 3キロの中身は?

お土産のチーズは、そのまま皿にのせたようでした。



これが3キロのチーズですか。さすがに、すごいボリューム!
左がブルー・ド―ヴェルニュ、真ん中と右がサンネクテール

この2つはよく知られたチーズなのですが、別の皿にのせられていたのは見たこともないチーズでした。それで、包装紙を持ち上げて、名前が見えるようにしてから写真をとっておきました。

ガプロン・ドーヴェルニュという名前のチーズでした:



ニンニクが入っているせいなのでしょうが、強烈な個性があるチーズです!
というか... かなり強烈な臭い!

フランスには臭いチーズがあって、チーズが好きになると、どんどん味が強いものが好きになる傾向があると思うのですが、このガプロン・ド―ヴェルニュというのは、ものすごく特殊です。

食卓にいた人たちの中でも、これが美味しいと言う人は一人もいませんでした!…

サンネクテール・フェルミエA.O.C

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Bleu d'Auvergneブルー・ド・ヴェルニュ 80g

Bleu d'Auvergneブルー・ド・ヴェルニュ 80g

価格:800円(税込、送料別)



スペインの大きなチーズも!

もちろん、ホスト役のお家でもチーズを用意していました。オーヴェルニュのチーズだけで十分なので、出してきたのはスペイン系のお店で買ったスペインのチーズだけでした。

ご主人の故郷ラマンチャ(スペイン)で作った巨大なチーズ。それを見せてから、それをスライスしてテーブルに乗せられました。

「ケソ(スペイン語でチーズのこと)」と言ってご主人が自慢げに出してきましたが、マンチェゴというチーズだと思います。薄くスライスして出すのがスペイン流のようです。

もしもこの日、私たちがパエーリャを食べている間にこっそりと泥棒が入ったら、チーズを5キロ近く盗めたのではないかな?…


このスペインのチーズには楽しい思い出があります。

ラマンチャ地方に行ったとき、レストランが見つからなくて困った日がありました。トンキホーテの居酒屋のようなレストランがあったのですが、団体がたくさん入っているので避けたら、他には見つからないうちに時間がたったのでした...。

仕方がないので観光を続けようとしたら、風車小屋で近郊の農家の人らしい男性がチーズを売っていました。事情を話すとチーズとワインで食事するように提案され、パンもわけてくれました。冬で外は寒かったので、風車小屋の中にイスをしつらえてもらってピクニックしたのです。

ですので、このマンチェゴを懐かしく味わってみたかったったのですが、なにしろオーヴェルニュのチーズですでにお腹いっぱい! 味見程度の量にとどめました。

他の人もオーヴェルニュのチーズだけで十分だった様子。ただし、スペイン出身のご主人と、もう一人がケソを喜んで食べていました。そのもう一人とは誰だっかは次の日記でします。


帰るときには、チーズのお土産をいただきました。1週間や2週間はチーズを買わなくてすむくらいの量♪

チーズを世界中から集めたグルメMAP!フランス産チーズ
 ☆ オーヴェルニュ地方のチーズ
 ☆ サンネクテール
 ☆ ブルー・ド―ヴェルニュ
 ☆ ギャプロン

スペインのチーズ
 ☆ マンチェゴ



食べ物のことは終わりにして、次の日記では夕食会を開いた家族のお話しを付け加えておきます。

続く


ブログ内の関連記事:
目次: 乳製品(チーズ、バター)に関して書いた日記


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コメント
この記事へのコメント
風車小屋でのピクニック、なんて素敵でしょう。
美味しいチーズとワインにパン!!
ごとごと粉を挽く音を聴きながらのランチは最高の御馳走ですね。
ハプニングに出会えてこその旅、と言う気がしています。

独身の頃モンブラントンネルからイタリアに抜けて、イタリア側の最初の街aostaに付いた時、民家の庭先で飲んだワインの味が忘れられません。けっして上等のワインではありませんでしたが、イタリアのお日様の味がしました。

ガプロン・ドーヴェルニュ。
「これが美味しいと言う人は一人もいませんでした!… 」
という一文に笑ってしまいました。
ニンニク入りのチーズと言えばこちらで手に入るのはブルサンのアイユしかありません。
胡桃や完熟マンゴーと一緒に食べるのが好きです。もちろんワインは必須(笑)
2010/11/01 | URL | aosta  [ 編集 ]
v-22aostaさんへ

>風車小屋でのピクニック、なんて素敵でしょう。
>ハプニングに出会えてこその旅、と言う気がしています。。

⇒ あれは、スペインが欧州連合に入る前だったのではないかなと思います。今でもそんな長閑なことができるのかどうか?... もっと昔に生まれて旅をしていたら素晴らしかっただろうなと思うのですが(馬車での旅は辛かったはずですが)、消えていく良さを見ていていると、まだ今の時代に生きていて良かったと思います。

>モンブラントンネルからイタリアに抜けて、イタリア側の最初の街aostaに付いた時、民家の庭先で飲んだワインの味が忘れられません。けっして上等のワインではありませんでしたが、イタリアのお日様の味がしました。
⇒ ひょっとして、aostaさんはあのアオスタから? と思ったりしておりました。旅の楽しさは、そういうところにありますよね。私には、こんな所ではろくなものが食べられないと思って入ったAostaの山奥にある粗末なレストランで、素晴らしく美味しいソーセージを味わった思い出が残っています。

>ニンニク入りのチーズと言えばこちらで手に入るのはブルサンのアイユしかありません。
⇒ フランスにいるときには、農家の手作りか小規模生産のチーズにこだわってしまうのでブルサンを買うのは本当に稀なのですが、あのチーズは食べやすくておいしいと思っています。胡桃は驚かないですが、マンゴーと一緒?! 完熟マンゴーは入手困難ですが、試してみたいです。ロックフォールと洋ナシの組み合わせも絶妙でしたので。
2010/11/02 | URL | Otium  [ 編集 ]
マンチェゴ、懐かしいチーズです。
以前、セビーリア出身のスペインの方と親しくしていた時良く頂きました。
メンブリージョという花梨のジェリと一緒に食べると、とても美味しいですね!!
Otiumさんも、スペインに旅行された時に、きっと召し上がっていらっしゃると思います。
花梨は、地元諏訪の特産でもありますので、なんとかこの「メンブリージョ」を再現してみようと試行錯誤してみたのですが、出来上がりはどれも「似て非なるもの」。
今はもうお国に帰られたか、もしかしたらもうご高齢でいらしたからお亡くなりになられたか、連絡が取れないままになっています。
ジャムとも、ゼリーとも違う、舌先に少し残る花梨特有のざらつきを何とも懐かしく思いだします。
ネットで探せばチーズに限らず、世界中の食材が手に入る時代ですが、ネットでは食にかかわる思い出まで手に入りませんね。

ブルサンとアイユの組み合わせは、もしかしたら私のオリジナルかもしれません(笑)
自宅で来客とワインを楽しむとき必ずお出しして、喜ばれるコンビネーションです。
マンゴのトロリとしたトロピカルな味わいと、チーズの塩味がよく合います。
ブルー系の癖のあるチーズでもいいかもしれません。
日本でペリカンマンゴーと呼ばれている、黄色いマンゴーがピッタリです。
先日、ちょっと奮発してお値段のはるブラジルマンゴーで試してみたのですが、ペリカンの方がチーズとの相性は良いようです。
単にブラジルマンゴーが、食べごろではなかった、と言う事なのかもしれませんが(笑)。
2010/11/03 | URL | aosta  [ 編集 ]
v-22aostaさんへ

メンブリージョとは何かと思って画像を探したら、フランスでクワン(日本語でマルメロ)に似ているな、クワンではよくパートというのを作るな、と思って、それではないかなと思いました。
これのことではないですか? ↓
La pâte de Coings: http://vimeo.com/2187337
(プロヴァンス訛りです)

フランスでもこのゼリーのようなお菓子はポピュラーで、この木を持っている人が作ってくれることがあります(買うとやたらに高い!)。この木にはたくさん果実がなるので、保存がきく菓子にするのが一番良いように聞いています。私は花が美しいので植えたのですが(花梨という呼び名は良いですね!)、実は持てあましています。今年は花瓶に活けて喜んだりしました。

上に入れたビデオを見たら、生乾きになった状態のときに砂糖をまぶしている。私はブリキ缶に入れて砂糖をまぶして固めると教えられたので、1カ月以上たっても乾かなかったのかもしれません。

マンチェゴは少し物足りないチーズなので、ほんのり渋みがあるマルメロのパートと合うかもしれないですね。

ブルゴーニュではチーズを食べるのはかなり厳かな時間でして、このときに一番上質の濃厚なワインが出てくるので、チーズを甘いものと一緒に食べるという習慣がありません。でも、一人で食事するときなどには、チーズとデザートを一緒にしてしまえそうなので便利かな、と思いました。誰かいるところですると白い目で見られでしょうから煩わしいので、ひとりのときに実験してみようと思います。
2010/11/04 | URL | Otium  [ 編集 ]
画像、見せていただきました!
いつもいろいろなサイトを紹介してくださってありがとうございます。

私が頂いたスペインのものは、もう少し柔らかかったと思いましたが、ほとんどこれと同じです(^^♪
お菓子というよりチーズと一緒に食べると言うのがスペイン風なのでしょう。
切り分けてお砂糖をまぶすことはなかったと思いますが、スペインも大きな国ですから、いろいろな食べ方があるのかもしれません。

作り方のプロセスも紹介してくださるご夫婦(?)もざっくばらんでおおざっぱ(笑)日本の料理番組より好感がもてました♪
おじさんがぐるぐる廻していた裏ごし器付きのミンサーが、すごく気になりました。
フードプロセッサーより、ずっと使いやすそうです。
ネットで探してみたいのですが、何と言う名前のものなのかご存知でしたら教えていただけますか?

材料の花梨は諏訪湖畔の遊歩道で並木にも使われています。
ほんのりピンク色のコロンとした花が可愛いですね。
秋には香り高い金色の実が付きますし、街路樹に選んだのは正解だと思います。
諏訪では、この花梨を薄くスライスして砂糖漬けにするか、ホワイトリカーで花梨酒にするのが一般的です。
砂糖漬けの花梨に、そのまま熱いお湯を差して生姜汁を垂らしたものは風邪の特効薬です。紅茶に一切れ入れた花梨ティーも美味しいです。
いずれも薄切り、と言う形での加工なので、ミンサーを使ったジェリは、新鮮です。
ありがとうございました。
2010/11/05 | URL | aosta  [ 編集 ]
Otiumさん

先日来気になっていた堀口大学の「失われた2行」について、ブログをアップいたしました。
本文でOtiumuさんについて触れていること、こちらのブログをリンクさせていただきました事、事後報告になって申し訳ございませんが、御了解いただけますでしょうか。

謎は、解決されたとも解決されていないとも言えない曖昧な状況ではありますが、進展があったことだけは確かです。
2010/11/07 | URL | aosta  [ 編集 ]
v-22aostaさんへ

>おじさんがぐるぐる廻していた裏ごし器付きのミンサーが、すごく気になりました。
>何と言う名前のものなのかご存知でしたら教えていただけますか?


⇒ フランス語では「moulin à légumes」という名の道具です:
http://www.amazon.fr/s/ref=nb_sb_noss?__mk_fr_FR=%C5M%C5Z%D5%D1&url=search-alias%3Dkitchen&field-keywords=moulin+%E0+l%E9gumes&x=16&y=18

「野菜ミル」の意味なのですが、日本語で何というのかと思ったら、フランス語のままで「ムーラン・ア・レギューム」として市販されていました。この道具が発明された経緯も紹介しているサイトのリンクを入れておきますが、他にも市販されているようです。
http://provencezakka.com/SHOP/MLN_LGM.html

電気製品が普及するまでは、フランスのどの家庭でも持っていた道具ではないかと思います。でも、ジャガイモのピューレを作る程度なら良いですが、皮つきの花梨などだとかなり力がいるのではないかと思いました。ビデオでも、これはご主人の役割だと言ってかりだしていました。

こちらも面白かった記事でした:
シェフの独り言: 裏ごし・・・ムーランのお話
http://tchef.exblog.jp/11942595/

>>花梨は諏訪湖畔の遊歩道で並木にも使われています。

⇒ それはきれいでしょうね~! フランスでは並木になっているのは見たことがありません。でも、実を拾ってくれる人がいなかったら、実はたくさんなるし、大きくて重いので、片付けるのにかなり大変ではないでしょうか?…

フランスでもお酒にはするようですが、薄くスライスして使うというのも知りませんでした。ここ3年くらい、私の花梨は実の中が虫食いだかなんだかで食べられない実にしかならないのですが、ちゃんとした実になる年が来たら試してみたいです。
2010/11/07 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: 堀口大学の「失われた2行」
v-22aostaさんへ

ご連絡どうもありがとうございます。aostaさんも気になると調べてしまう方なのだと嬉しくなります。私の方は、どうでも良いことも気になって調べまくる傾向がある点に違いがありますが!

リンクの件:
勝手に色々とコメントで書いてしまったのでお恥ずかしいですが、OKです。

>謎は、解決されたとも解決されていないとも言えない曖昧な状況ではありますが
⇒ フランスの研究家たちが作っているサイトに、初版にはこの2行があったのかどうか問い合わせてみたくなったのですが、なにせ詩のことは全く無知な私なので勇気がありませんでした。今回、また調べまくったら、初版本のスキャンを入れている電子図書館を見つけました。aostaさんが入れられた記事にリンクを入れます。
2010/11/07 | URL | Otium  [ 編集 ]
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