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2010/12/27

シリーズ記事 パリ郊外旅行記(目次
その6


犬も歩けば棒にあたる。
へぇ、こんなところに、こんな風景があったの?! というところに行きました。

パリに住む友人の家に遊びにいく約束の確認をするために電話したとき、今いる場所を告げたら、昔に住んだことがあって懐かしい町から近いのだと言います。「パリの田舎」と表現して、とても美しいのだそう。

近いのなら、ちょっと立ち寄ってみようかという気になりました。


パリ首都圏に田舎の風景が残っている?

友人が住んだことがあると言っていた町の名はChatou(シャトゥー)。chatouille(くすぐったさ)を連想して面白いので、一度聞いたら覚えてしまう名前でした。

車で行ってみると、パリ郊外なら何処にでもあるような近代的で大きな町。美しくもない。

セーヌ河の畔に「印象派の公園」とかいうところがあったのですが、車は立ち入り禁止。ただの公園かも知れないし、長い時間をかけて散歩する時間はないので、どんなところなのかを見に行くのは止めました。

「パリの田舎がある」と言っていた友人は高齢です。そこに住んでいたのも50年も前のことかもしれない。とすれば、今は昔の面影なんかなくなっているはずではないですか?

本来の目的地に向かおうとすると、少し道に迷いました。そんなことで、さっきのシャトゥー町を流れていたセーヌ河の続きにある町に出ました。

Croissy-sur-Seineという名前の町。こちらの町は名前からしてセーヌ河の畔にあるようす(sur-Seineと付いていますから)。

森とセーヌ河がちらほら見えます。もしかしたら、ここらあたりに「パリの田舎」と友人が言っていた風景があるのではないか?…


可愛いチャペル

河の畔に近い場所に可愛らしい教会があったので、そこで車を止めました。


Chapelle Saint-Léonard, Croissy-sur-Seine

日記を書きながら調べてみたら、12世紀に建てられたチャペルのようです。現在では町の展示会場として使われているのだそう。

この日も絵の展示販売をしていました。美しい教会なのに、展示物が視界をふさいでしまっていたのが残念…。それに、展示している女性が連れてきていた小さな子が騒いでいるので、昔の教会の雰囲気にひたれませんでした。

でも、こんな美しいチャペルがあるのは良い予感を与えます。セーヌ河の方に向かいました。


へぇ~、こんな風景が残っていたの?!

セーヌの河のほとりには、全くの田舎といえるほど自然な風景が広がっていました。それでも「パリ首都圏なんだ」と思わせるのは、本当の田舎と違って、人が多いことでした。

皆さん、申し合わせたようにジョギングをしています。日曜日の昼前だったからでしょうか?



歩いている人は全く見えませんでした。みんなジョギングしている!

これも「ここは都会なんだ」と思いださせます。「スリムな体型でいたい」と努力をする人たちが多いのは都会ですから!

一目で印象派だとわかる絵画の写真が立てられていました。


Claude Monet, Baigneurs à la Grenouillère, 1869, National Gallery Londres

そうか…、印象派の画家たちがキャンバスを構えて絵を描いたあたりなのだ。さっきも印象派の公園というのがあったし。

印象派の画家たちがいた時代から少しも変っていないように見える風景でした。こんな環境のところに住むのは良いですね。あたりを見ると、さすがにお屋敷が並んでいました!


印象派の画家たちが描いたガンゲットがあったセーヌ河畔

このクロワシー町には印象派の画家たちが好んでいったグルヌイエールという名のガンゲットがあったそうで、それにちなんだ博物館がありました。入ってみたかったのですが、午前中は閉まっていた…。

 
La Grenouillère, 1869, Claude Monet (Metropolitan Museum of Art, New York)

19世紀、このあたりのセーヌ河畔にはガンゲットが幾つもあったそうです。その当時も、ここまでパリから電車で来ることができたからだったでした。

ガンゲットが何であるかを書かなければいけないのですが、以前に書いていたブログに書いていたのでリンクを入れておきます。
「ガンゲット」と呼ばれるレストラン 2005/09/07

ちなみに、このあたりに昔のガンゲットが復活していないかなと思ったのですが、博物館でその雰囲気を見ることができるだけのようでした。

ともかく、美しいパリの田舎でした。季節が良いときにまたゆっくり来てみたい!


- パリ郊外旅行記の続きへ -



情報リンク:
☆ 印象派画家たちの散策コースのパンフレット: Le Chemin des Impressionnistes (PDF)

■ガンゲットに関して:
☆ ガンゲット文化:
Association Culture Guinguette
Le Musée de la Grenouillère
LES GUINGUETTES DES BORDS DE MARNE ET l'IMAGINAIRE - Emergence d'un loisir de masse à la Belle Epoque
☆  Grillon du foyer : La Grenouillère
☆ ルノワールの「La Guinguette」と題された絵画について:
... sous le pinceau de Pierre Auguste Renoir (Musée Fournaise)
☆ La Guinguetteと題されたゴッホの絵画:
La Guinguette
☆ 現代のガンゲット例(PRサイト):
La Guinguette de l’île du Martin-Pêcheur

* La Grenouillère (Croissy), La Maison Fournaise (Chatou), Le Bal des Canotiers (Bougival), La Maison Lemaire (Carrières-sur-Seine), La Maison Giquel (Rueil), Robinson (Bezons)


ブログ内リンク:
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って


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コメント
この記事へのコメント
おぉーー
ジャンプしたら「ヤドリギ」が取れそうじゃありませんか!(笑)
きっと、私がここをジョギングしていたら大きなクス玉のようなヤドリギを持ち帰るかもしれません。
いいですね~。「パリの田舎」というのがこれまた素敵!

2010/12/28 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: おぉーー
v-22pepe犬さんへ

あれ、あれ、pepe犬さんはジャンプ力がおありですか~♪ 私は諦めてしまう高さです。

友達が「campagne」なんて言葉を使うので大げさだと思って笑いそうになったのですが、本当にカンパーニュでした!
2010/12/28 | URL | Otium  [ 編集 ]
「ラ・グルヌイエール」が描かれた場所は、ランナーだったら走りたい雰囲気のところですね。「ラ・グルヌイエール⇒プージバル⇒ポール・マルリー⇒ポントワーズ⇒オーヴェール・シュル・オワーズ」と絵の現場をセーヌ(および支流)沿いにジョギングできたら素晴らしいでしょう。スーラーのグランド・ジャット島は今は面影ないみたいですね。オーヴェール・シュル・オワーズではコローやセザンヌが描いた場所では絵の看板と風景を比べても分からないところがありました。(ところでコロー邸があったヴィル・ダブレーのことを書かれた項目を発見できません。教えてください。)
2011/01/20 | URL | ETRETAT  [ 編集 ]
v-22ETRETATさんへ

>「ラ・グルヌイエール」が描かれた場所は、ランナーだったら走りたい雰囲気のところですね。
⇒ こんなところで走っていたら、車の排気ガスを吸って、かえって健康に悪いのではないかと思うようなところでジョギングしている人たちを時々見かけますが、ここは本当に理想的な道ですね。

>絵の現場をセーヌ(および支流)沿いにジョギングできたら素晴らしいでしょう。
⇒ お書きになった地点は別々に行っているので遠そうに見えたのですが、地図でたどってみたら30キロくらいなのだと知りました。うまく道を選んだら良いジョギングコースになるかも知れないですね。

>描いた場所では絵の看板と風景を比べても分からないところがありました。
⇒ 仕方がないのでしょうね...。でも、フランスはまだ残っている方かなと思っています。『東海道五十三次』の浮世絵を現在の風景と並べたサイトを見たときには唖然としましたので! オーヴェール・シューロワーズなどはゴッホの時代を彷彿とさせてくれるように感じて好きです。

>コロー邸があったヴィル・ダブレーのことを書かれた項目を発見できません。教えてください。
⇒ 私のブログのことでしょうか? 昔のブログで書いたことがあるのですけれど(コローにゆかりのあるホテルに泊まって: http://plaza.rakuten.co.jp/bourgognissimo/diary/200510310000/)、まったく大したことを書いていませんでした。ここの湖の畔もセーヌ湖畔に負けないくらい美しいところで、ジョギングでも散歩でも楽しめるところでしたのに。
2011/01/21 | URL | Otium  [ 編集 ]
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