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2011/02/21

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その8
クイズの答え (3)


クイズ「このベルトは何のため?」は、ブドウ畑で支柱を立てるという地味な道具だったのですが、やはりワインというとブドウの収穫を連想されることが多いようでした。

例えば、 shinkaiさんの推測
>ひょっとして葡萄摘みの時、摘んだ葡萄を入れる籠を押す為の棒がここに入り込む形なのかな、と。

ブルゴーニュでは、伝統的なブドウ摘み用のカゴがあって、担ぐというものだったようです。


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (1) 横長型

前回の日記「百年前のシャブリのブドウ畑」に入れる昔の写真を探していたら、ブドウ収穫風景もあって、そのカゴが見える絵葉書があったのでリンクを入れておきます。
Beaune ? - Groupe de vendangeurs

ブルゴーニュワインのメッカであるボーヌがある地域のブドウ畑らしいと書いてあります。

柳の小枝で編んだかごの真ん中がくびれていて、肩に担ぎやすいようになっている形で、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴとしてよく知られている形です。

何も入れない状態のカゴでもかなり重いので、これでブドウの収穫をするのは重労働だったと思います。雨などが降ったら、カゴが水を含んでよけいに重くなりますから!

ボーヌ市(ブルゴーニュ地方)にあるワイン博物館の展示物として、20世紀前半のカゴの写真が入っていました:
Panier de vendange beaunois

今ではもうブドウ収穫には使われませんが、美しいカゴだと思われませんか?

飾りに使う人が多いので、ブルゴーニュのお土産屋さんや園芸店などでは大小さまざまな形のを売っています。 小さなサイズのものはパン籠にしても素敵です。

☆ ネットショップ: Panier bourguignon de vendangeur en osier brut


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (2) ブナトン

もう一つのブドウ収穫カゴに「benaton(ブナトン)」と呼ばれるものがあるのですが(ブルゴーニュ訛りだと b'nâton / ブナートン)、こちらはたまに売っているのを見かけます。

実用本位のカゴなので、装飾用に作って売ることは余りないように思います。

きれいに写真が入っているサイトがありました ↓
Panier de vendange (10 €) - Un autre monde pour vos annonces gratuites

「飾り用」と書いてありますが、実際に使っていたブドウ収穫カゴに見えます。10ユーロで売りに出しています。大きなカゴのはずですが、1,500円足らず。ワインファンの方だったら欲しくなりませんか?

私もこのタイプのをガレージセールで見つけて買ったのですが、そのくらいの値段ではなかったかな…。いろんなものをつっこんでおくのに使っています。

大きさが分からない?
下のサイトに出ている銅像がしょっているのが、ブナトンと呼ばれる形のブドウ収穫用カゴです ↓
Le porteur de benaton au château du Clos Vougeot à Vougeot


コート・ドールのブドウ産地でも、ブドウ収穫カゴの形が違う?

上にリンクしたワイン博物館のサイトの説明によると、肩にのせる横長のカゴはボーヌあたりで使われていたカゴの形で、ベナトンの方はニュイ・サンジョルジュの地域で使われていた形なのだそうです。

ブルゴーニュワインに関係がない方のために説明しておくと、ブルゴーニュ地方のコート・ドール県の高級ワインが生産されている産地は、ボーヌ市のあたりと(コート・ド・ボーヌ)、ニュイ・サンジョルジュ市のあたり(コート・ド・ニュイ)の2つに分けるのです。

ブルゴーニュ・ワイン地図

ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュの2つの町はたいして離れているわけでもないのに、ブドウ収穫のカゴまで違うとは知らなかったです。

ボーヌ市で一番おいしいレストランではないかと思っている店の名前が、LE BENATONという名前なのですけど…。思い出せば、このレストランに行ったとき、友達がブナトンの意味を説明してくれたのでした。

そんな近くなのにカゴの形が違うかな、と、写真アルバムを眺めてみました。ブログのタイトルのバックで使ったブドウ収穫を祝う人たちの写真には、トラクターの上に昔のブドウ摘みのカゴを飾りに乗せていたのを思い出したからです。

その写真の説明を書いた日記:
ブドウ収穫の季節
vendange 2004


少し前に日記で書いたように(高性能の写真整理アルバム: Adobe photoshop Lightroom)、写真はかなりよく整理しているので、探し出すのは簡単。

ブログに入れた写真では見にくいですが、右手に写っているのが昔のカゴで、ブナトンと呼ばれる形でした。ワイン農家の人たちなので、家の残っている昔のブドウ収穫カゴを出してきたはず。

アルバムの記録を見たら、この写真をとったのはコート・ド・ニュイのブドウ畑、つまりニュイ・サンジョルジュ周辺地域でした。ワイン博物館が言っていることは正しいらしい。

そのほか、背中に背負う三角形のカゴとか、木の樽型(マコン市にある銅像)とかも使われていたと思うのですが、そこまで調べていません。


覚えたからって、知ったかぶりをするのはやめようっと

コメントでブドウ収穫カゴの話しを出されたShinkaiさんのために、ブルゴーニュの伝統的なカゴをお見せしようと思って画像を探したら、ひとつ学ぶことができてしまいました。ありがとうございます♪

本当は、ミニチアまで幾つもカゴを飾り用に持っているのだから写真をとれば良かったのですが、それをするのは面倒なので画像を探してしまったのが良かった!

今日の教訓: 横着は、思いがけない良い結果をもたらすこともある!

こんど、ブルゴーニュのワイン好きの人に、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴの違いを持ち出して、「あなた、知っている?」なんて言ってみようかな?… でも、私なんかが言ったって、彼らは信じてくれないと思う。

例えば、「シャブリ(Chablis)」のことを言ったときには、ぜんぜん信じてもらえませんでした。

ワインの銘柄となっているシャブリですが、林業で使われる用語では、風や雨や雪で倒された木のことを指します。日本でフランス語を勉強していたときの知って、面白いと思ってすぐに覚えてしまいました。ブルゴーニュの友人に知ったかぶりをして話したら、全く信じてくれない。

その後、材木会社の社長さんがいる席で、またしつこく持ち出して、シャブリにはそういう意味もあるのだと弁明してもらい、ついでに「そんな言葉を知っているとは大したものだ」と褒めてもらって、やっと喜んだのでした!…

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