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2011/04/28

シリーズ記事【フランス人の異常なまでの節電意識(目次】 その2


前回の日記では、南仏で下宿していた家のマダムから、電気をつけっぱなしにして15分くらい外出したら注意されてしまったエピソードを書きましたが、フランスでは、やたらに電気を消します。


そんなにマメに明かりを消さなくても...

フランスで生活した方、フランスを短い旅行された方でも、日本人なら誰でもお気づきになるのではないでしょうか?

フランス人は無駄に明かりをつけておくということを避けます。それが異常なくらいだ、と私は感じました。

自分の家で電気代を節約するため、というのなら理解できます。でも、他人が電気代を払っているところでも彼らは電気を消すのです。

例えば、レストランやカフェのトイレに入るときは、自分でスイッチを入れて明かりをつける必要があります。

電気を消さないフトドキ者のための対策もあります。

ホテルなどでは、廊下のスイッチを入れても少したつと消えるというシステムが普及しているのです。大きなホテルなどでは電気がつきっぱなしもありますが、家族経営の小さなホテルでは、自動的に消える明かりがよく使われています。

思い出せば、カフェのトイレでも、長居をしていると電気が消えてしまうのがありますね。

ともかく、慣れないうちは不便で仕方なかったです!

暗いうちにホテルの部屋を出ると、まず廊下のどこにスイッチがあるかを探します。さすがスイッチのところには、小さな非常灯のような明かりがついています。それを探してからでないと暗くて歩けない。

B&B民宿だと電気をつけっぱなしにするのは避けたいですから、宿の人には廊下の電気は自動的に消えるのか、自分で消す方式なのかを聞いて確かめておく癖もつきました。自動的に消える方式の場合は、消そうと思ってボタンを押すと電気をつけた動作と同じようになってしまうので、消そうと思っても消えないということになりますから。

最近は、人が現れると自動的に電気がついて、いなくなると自然に消えるという近代的装置がかなり普及してきたので便利にはなりました。

マメに電気を消すのは、習慣になるまで時間がかかったように思います。

友達から電気を消せと言われたとき、「15分以内に電気のスイッチを入れるなら、つけっぱなしにしておいた方が電気代の節約になるのだ、と日本の学者が言っていた」、と反論したことがあったのを覚えています。

この日記を書きながら、本当に15分が目安なのかと思って調べてみたら、日本の資源エネルギー庁のサイトに節電の効果が記載されていました。

「立ち上がりの影響による消費電力量増加は非常に小さく、再点灯までの時間が1分でも、一時消灯するほうが省エネとなる」
☆ 経済産業省 資源エネルギー庁: 節電 ‐電力消費をおさえるには‐

今は東京電力の問題が発生したから、そういうサイトを作ったのでしょうか?… 私は「電気をマメに消しなさい」などと日本で言われたことはなかったように思います。

それが本当だとしたら、フランス人たちがしているのは正しいことになります。私はずっと、レストランやカフェのトイレであんなに頻繁に電気をつけたり消したりしていたら、絶対に電気代がかさんでいるはずだと思っていました!


夜は夜らしい方が美しい

人の出入りが多いところでさえそうなのですから、家の中では必要ないところに電気を皓々とつけているというのは少ないです。

夕暮れ時に小さな町を車で突き抜けるときなどは、明かりがもれている家が少なくて、誰も住んでいないかと思ってしまうくらい。

家の中はたいてい間接照明。広い部屋ならスタンドを幾つも置くことが多いです。日本のように天井に部屋全体を明るくする照明器具を1つつけるというスタイルは、フランス人たちは好きではないような感じがします。スタンドはなしで天井から照らすなら、小さなスポットを幾つかつけるというのもよくあります。

そもそも、白人系の人たちは明かりが強すぎるのが耐えられないのではないかという気もします。特に、蛍光灯が耐えがたいらしい。フランスでも工場などでは蛍光灯照明を見かけますが、事務所では絶対にしないのでしょうか? 日本の会社で働くドイツ人とフランス人から、事務室の天井に蛍光灯が付いているので目が痛くてしかたないと言われたことを思い出します。


街の明かりも薄暗い傾向にあります。

これは初めから抵抗なく受け入れたように思います。夜は暗い方が自然な美しさがかもし出されるのでした。


パリは夜が一番美しいと思っています。
いつかフランスを離れることになって、久しぶりに帰ったとしたら、懐かしさに涙を流すのは、田舎で教会のアンジェラスの鐘を聞いたとき、パリだったら夜景を見たときだろうな…。


リーマンショックの後だったと思いますが、日本の友人に「最近の不景気で、ビルの屋上の広告のネオンが減って寂しくなった」と言われたときには、「良いことじゃない」と答えてしまいました。ネオンが林立した風景は美しくはないですもの...。


いつの間にかフランスの節電に慣れてしまった

フランスではスイッチを切らないとひんしゅくをかう。そうは分かっていても習慣がない私は、滞在させてもらった友人の家でも何度も注意されたのではないかと思います。

それでも、いつの間にかそれに慣れました。慣れたのを通り越して、電気のスイッチを切らないと気持ち悪く感じるようになっていました。

帰国すると、部屋の電気が皓々とついているのが気になって仕方ありません。フランスでは間接照明が多くて、ほとんど薄暗いくらいような照明で生活します。家の中で蛍光灯などつけている家は、フランスでは皆無なのではないでしょうか?

夜は薄暗いくらいの方が美しい。だって、そうでなかったら暖炉が燃える火だって見えませんから。

日本で誰かの家に行くと、まぶしくて仕方ありません。親しい家だと、蛍光灯の1本を消してくれないかなどと頼んでしまったりもします。

友達の家に行ったとき、廊下や玄関の電気などがついたままになっているのも落ち着かなくなりました。よそ様の家なのに、電気を消しまくってしまったりもします。東京の行きつけの飲み屋さんでも、トイレから出てくるときには電気を消してしまっている私です。お友達のみなさま、すみません。犯人は私です!

ともかく、フランス人のいるところでは、いらないところの電気をつけっぱなしにしておかないように気をつけなければいけない。

長いこと、フランスの電気代はよほど高いので、それで皆が節電しているのだと思っていました。でも、フランスの電気代は日本よりずっと安いのでした。

だとしたら、なぜフランス人たちは電気を消しまくるの?!

続く


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コメント
この記事へのコメント
気になる~
まだなぜかはおあずけですね。気になります~。
もしかして、戦争が関係していますか?
私の子どもの頃は、まだ戦争を体験した大人も多くいて、時々「空襲を警戒して夜も電気をつけにくかった」「つけるときは、灯りがもれないようにしていた」と聞かされていたのを覚えています。
でも、こういうのでなく、もう少し楽しい理由かな…。

私も、蛍光灯より間接照明の方が好きです。でも間接照明=暗いというイメージがあるようで、間接照明に対して「暗いと目が悪くなる」と言う人が多いように感じます。本を読むなら手元を明るくすればいいだの何だの、反論するのも面倒だし、すっかり蛍光灯ライフです。
2011/04/29 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: 気になる~
v-22すぎちゃんへ

脱線が長くなってしまっていて申し訳ないです! 実は、シリーズ2つ目から、また例のクイズにしようかとも思っていたのですが、クイズほぼ100%正解のすぎちゃんにも推察できないらしい方向らしいと感じたので、だらだらと書いてしまっています。節電を呼びかける今の日本でも伝わっていないらしいフランスの話しを友達から聞いたので、それを書くためにブログを1つ作ろうと思っただけだったのに...。

>戦争が関係していますか?
>こういうのでなく、もう少し楽しい理由かな…。

⇒ やっぱり、すぎちゃんは鋭い! 私が用意しているのは楽しい理由の方です。

蛍光灯と間接照明:
私は「蛍光灯が目に良い」と言われて育ったのですが、日本でフランス系企業に勤めていたとき、フランスから来ていた研究生が「蛍光灯は目に悪いというのは周知の事実だ!」と断言するので驚いたことがありました。

日本人とフランス人の目の構造は違うのではないかとも感じています。私などは虫眼鏡を探したくなるような小さな字でも、彼らは読める。電車に乗っている人たちが電話帳の文字くらいの大きさの活字のペーパーバックの本を読んでいるのにも驚くし、薄明りでも本を読んでいる! ずっと薄明りに慣れていると、それができるのかな?... あるいは、黒い瞳と、茶色や緑や青の瞳だと、構造が違うのかな?... と思ったり。
2011/04/30 | URL | Otium  [ 編集 ]
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