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2011/05/07

シリーズ記事【フランス人の異常なまでの節電意識(目次】 その6


エコロジーとか、スローフードとか、地球の温暖化とか、何かを訴える運動は嫌いでした。考えそのものはとても良いのです。でも、日本の場合、お金儲けをしようとする企業などが後ろについているので反発を感じてしまうのです。

それで、原発反対運動にも、何か裏があるのではないかと勘繰ってしまっていたような気もします。そもそも、住んでいるところが原発誘致の候補地にならなければ、賛成か反対かなどとは聞かれないわけで、私は原発の問題を深く考えたことがありませんでした。

フランス人の異常なまでの節電意識」シリーズとしてフランス人たちの節電意識について長々書いてしまったのも、電気について考えたことがなかったからでした。フランス人たちから「必要がない明かりは消せ」と教育されたので、節電を実行するようになったのですが、ただ節電の癖がついただけだったと思うのです。


この人のような生き方をしてみたかった…

最近の私がインターネットで発言を追っているのは、京都大学原子炉研究所の小出裕章先生です。

原子力を研究する学者でありながら原発反対なために、日本の「原子力村」から村八分にされた人生を送られてきたのですが、温厚で、実に清々しい方なのです。偉ぶったりしないで、原発問題を素人にも分かるように説明してくださるところ、格別に頭脳明晰な方だと分かります。

お話しの合間から、40年も前からずっと原発の危険性を訴えてきたのに、福島原発のような大きな事故がおきてしまったという無念さや無力感、実験室でも作ってみたりはしないような高濃度の放射能の中で働く作業員の人たちへの思いやりなどが漏れています。

小出先生は、福島原発が最悪の事態になれば、日本中が壊滅的状態になるとまでおっしゃるのですが、聞いていると心が休まるのです。こういう日本にしてしまったのは私たち大人たちなのだから、覚悟をきめて、その責任をとらなければいけないという気持ちになります。

フランスでは、チェルノブイリの原発事故のとき、フランスはドイツ国境で死の灰が止まると楽観的判断をしたために、フランスでは無防備な生活をしたために放射能汚染の被害者がでました(特にコルシカ島)。このとき安全宣言をした学者が裁判にかかっています(判決がおりるのは今年9月)。日本でも「ただちに健康に影響することはない」などと言っていましたが、こういう問題は20年くらいたってみないと判断できない問題なのですよね…。

小出先生のご自宅には、エアコンもテレビもないのだそうです。駅やビルのエスカレータやエレベータは歩いて登れるからと階段を使う、通勤には自転車という徹底ぶりです。現在の日本では、原発を全部止めても電気の供給には事欠かないはずだけれど、もし電気が足りないなら、原子力発電に頼らなくても良い生き方をすべきだと主張なさっています。

よろしかったら、2007年の夏、高尾山の自然の中で講演された小出裕章先生のお話しがありました。
http://actio.gr.jp/2007/11/19061359.html

これ以上のエネルギー消費拡大は犯罪
原発がすべて止まっても決して停電は起きない

ここに入れた記事は削除されてしまったのですが、感動的なお話しでした...。
こちらで内容をフォローされているようです:
これ以上のエネルギー消費拡大は犯罪 原発がすべて止まっても決して停電は起きない

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ


こんなに美しい日本なのに…

日本人がみんな先生のような考え方をしていたら、日本はもっと住みやすい国になっていたはずではないですか?

日本ほど自然が繊細で美しい国はないし、土壌も、農業大国フランスなどは足元にも及ばないほど肥沃なのに…。どうして、こんな国になってしまったのだろう?…

津波の恐ろしい映像がテレビで盛んに流れていたころ、フランスの友達から言われて、はっとしたことがありました。

日本列島がなかったら、今回の津波はそのまま中国や韓国に被害を出したのだろうな…。

改めて地図を眺めてみたら、日本列島は中国大陸の防波堤のような形なのでした!


大きな地図で見る

こんな小さな国に、こんなにたくさん原発をつくってしまって…。フランスは原発大国ですが、原発の数からいったら日本と大して変わりません。日本の1.5倍の広さがあるフランスでは、人が住める平野部が国土の8割を占めていて、人口密度は日本の3分の1です。

最近、車で長距離を走るとき、20キロとか50キロというのがどのくらいなのか景色を眺めてしまっています。私が住んでいる地域の人口密度は1キロ平方メートルあたり10人くらいなので、人家は非常に少ないです。



日本を旅行したフランス人たちが「驚いたこと」としてあげる一つに、東京から新幹線に乗って京都に行く間、車窓から田舎の風景が全く見えなかった、というのがあります。フランスでは地平線のかなたまで人家が全く見えないという風景が普通にあるので、そういう判断なのでしょう。

日本国内にある17カ所の原発から50キロ圏内に住んでいる人を計算したら1,200万人を超えたそうです。
☆毎日新聞: 福島原発 防災計画、50キロ圏避難なら全国1200万人 2011/05/08


日本の原発は全部やめちゃえ! にはならない?

福島原発の危険な現状が日本でも明るみに出てきたので(フランスでは震災勃発から情報を流していた)、日本人はみな「そんな危ないものはやめちゃえ!」となるだろうと思っていたのですが、そうでもないらしい…。




小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判



カテゴリー: 日本 | Comment (8) | Top
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コメント
この記事へのコメント
思うところはありますが…
こんばんは。本当にいつもブログを楽しみにしております。偶然たどり着いてからずっと。
私はワインが好きなので、ブルゴーニュという土地のお話を聞くのが好きでした。
写真を見て、楽しい場所を思い描くのも。
前回はつたない意見にレスをありがとうございました。


今回福島第一原発のことがあり、東京の渋谷など繁華街で「原発反対」のデモが行われたそうです。なんとも虚ろなデモだと、参加者の日記(mixiです)をみて切なくなりました。
日本人は声を上げても考えることができず、声を上げれば要求は通る…とおらずとも自分のすることは成したと思うのです。
なんとなくの恐怖が、震災直後は西日本への避難となり…避難というよりは遊山だったのですが。切実ではなくなんとなく怖いから逃げて観光するけど、私たちは被害者なのよという意識は十二分に持っている…になり、次は原発停止への要望。それは、ただ単に「自分たちが怖いから」という…(私は駅直結の店舗でアルバイトをしていますので…)
福島の人たちがかわいそうというのなら、同じ危険を抱える敦賀や柏崎の人たちには言及しない、いわゆる「お粗末」なデモだったと思うのです。呼びかけたひとが、一年前みずからの使う電力の源に思いをはせたか?それはNoだ…何を今更。という。なんといいますか、ノーリスクなデモで自己満足にしかならなかった。
私の父は安保闘争だったり労働組合だったりと、そういう活動が多かった人でした。それが私や家や同業の母にとってよかったのかはわかりません。その父でさえ今のデモは「実が何もない。思想がない。希望もない。」といっています。私は小さい頃から、父の影響で原爆・原発、空母寄港反対などの説明をされた上で選択をゆだねられてきました。ロシアもソビエトもしらないうちにチェルノブイリを知って、真っ白いハンカチに原発反対を掲げて海沿いの道を歩きました。
私は現在故郷を離れて、京都にいます。京都は不思議な場所です…文系理系問わず、東京の学派とは異なる流れがあるのです…。川の流れなど一つしか知らない私には、新鮮でした。
小出教授のお話はいつも頭が下がる思いで拝聴しています。この人だけは「故郷喪失」という、最も大きな恐怖をわかってくださるのだと思っています。私は未だに故郷で地震が起こるたびに原発の心配をし、北のミサイル報道があるたびに祈っています。私をはぐくんでくれた海を、どうか守ってくださいと。
福島の原発は、実は少し複雑です。それはプルサーマルという単語で括れます。私が高校生だった頃、福島の知事はプルサーマルを受け入れませんでした(支持団体の都合か信念かははかりかねますが)その知事は談合事件(この事件の検事は大阪地検の証拠偽造疑惑で有罪に)を経て現在の知事になりました。三号炉が停止中であったにもかからず大きくあつわれた要因の一つがプルサーマル導入です。マスコミは一言も言わないのですが。あのときプルサーマルを推進した現福島県知事があたかも被害者のように振る舞うのが、私には滑稽にみえてしまうのです。あなたはぷるさーまるをうけいけれてわたくしたちにもそれを無言で強いた、それを忘れない。
東京電力は以前事故を隠してプルサーマル承諾を拒否撤回された経歴を持ちます。私はその経緯を忘れられません。ちょうど高校三年の時、部活の大会が柏崎でありました…人口数で考えれば、不自然な設備と財力、原発とはそういうものかと思いました。
このような現状で、中高生といった若い世代が原発に対して危惧を抱く方が難しいのではと思います。
まとまらなくなってしまいましたが…私は、幼い頃から親しんだ海も、山も、なくなったら我が身をえぐられるように感じます。だってそれは私の命が帰る場所なんです。それでも、原発の電力を使っていた人たちには、原発は迷惑と思われることが悲しくて仕方ないのです。
いま敦賀の電力を使う私は、できうる限りの節電に努めたいと思います。
だまされたという気はありません。そんなことが今更何になるというのでしょう。
長々と失礼しました。
2011/05/09 | URL | ふみ  [ 編集 ]
Re: 思うところはありますが…
v-22ふみさんへ

また貴重なコメントをくださり、どうもありがとうございます。

>東京の渋谷など繁華街で「原発反対」のデモが行われたそうです。なんとも虚ろなデモだと、参加者の日記(mixiです)をみて切なくなりました。
⇒ 動画を幾つか見たのですが、どこか不自然なので違和感を覚えてしまいました。こういう目的のデモだと怒りを表すのが普通だと思うのですが、なんだか楽しんでいるような、誰かに踊らされているような...。日本のデモには、便乗して商店などを破壊する壊し屋がいないのは良いですが。

>京都は不思議な場所です…文系理系問わず、東京の学派とは異なる流れがあるのです…。
⇒ そうみたいですね。高校生の頃から、「この先生の主張は好きだな」と思うと、京都大学の先生でした。

>なんとなくの恐怖
⇒ 日本政府の発表が曖昧だし(特に当初はひたすら危険はないと強調していたし)、隠しきれないと突然出してくるので、何かあるのではないか? という感じになり、「なんとなくの恐怖」が生まれてしまっているのではないか感じるのですが、どうなのでしょう?...

>その父でさえ今のデモは「実が何もない。思想がない。希望もない。」といっています。
⇒ なるほど...。デモというのは、思想や、身を投げ出す覚悟がないと本物にはならないでしょうね...。

>三号炉が停止中であったにもかからず大きくあつわれた要因の一つがプルサーマル導入です。マスコミは一言も言わないのですが。
⇒ 震災の2日後に発信された大前研一さんのネット講義で、「誰もまだ言っていないが」と言って3号炉がプルサーマルであることを話していたので知りました。小出先生など反原発の立場の方々は言及していますが、普通のマスコミではとりあげないように感じていました。やはり表には出していないですか。

>プルサーマルを推進した現福島県知事があたかも被害者のように振る舞うのが、私には滑稽にみえてしまうのです。
⇒ そうですね…。原発を誘致すると膨大なお金が入るので、特に政治家が乗り気になってしまうのですよね…。地方に行って、やたらに立派な役場や施設があるので何だろうと思うと、原発がある地域だったと分かって納得した経験が何度もあります。福島県知事に限らず、政治家の人たちが今度の大震災を他人事のように発言するので腹がたっています。

>それでも、原発の電力を使っていた人たちには、原発は迷惑と思われることが悲しくて仕方ないのです。
⇒ 痛いお言葉です…。
2011/05/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
> 日本の場合、お金儲けをしようとする企業などが後ろについている
実は私もいつも同じことを感じて気がひいてしまいます。利益なしに物事は続かないという考えがあるのは一部わかるのですが。。

コルシカ島まで被害があったのは驚きでした。。
私は子供の頃から、電気のつけっぱなしについてはよく叱られていたので少しフランス的なのかも?しれませんが(実際は節電と言うより経済的なことでしたが)、大人になってからは以前よりいい加減になってしまい反省することも多いです。

アンケートの結果については私も驚いていました。これは原発が近くにあるかどうかで随分変わりますし、東京に原子炉がもしあれば結果は随分異なりますよね。。
最近電子会社の人と話す機会があったのですが、中部電力では原子力は全体の15%程度で関西電力が約半分を頼っていることに比べれば極端に多くはないようです。それでも火力への負担が増大するのでそれも問題ですよね。。

家庭で使用されている電力は40~50%なんだそうです。私はもっと企業や工場が使っていて、家庭での節電は微々たる物で影響はないだろうと考えていましたが。でも家庭で少しずつ節電することは思ったより大きなことのようです。気持ちよく節電していきたいですね。
2011/05/10 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re:
v-22chiaki@静岡さんへ

>利益なしに物事は続かないという考えがあるのは一部わかるのですが。。
⇒ 私の場合、フランスと比較して考えてしまうせいもあります。フランスなら企業が入り込まない分野にも日本ではどんどん入っている。フランスだと、儲からないから企業が手を出さない分野でも、日本だとお金儲けができてしまう。それと、行政がそういう分野では大きな利益をあげられないようにしている分野も、日本は許しているというのもありますね。

>私は子供の頃から、電気のつけっぱなしについてはよく叱られていたので少しフランス的なのかも?しれませんが(実際は節電と言うより経済的なことでしたが)
⇒ 私も叱られたりしていたのに忘れているだけかな... という気もしてきました(笑)。

>東京に原子炉がもしあれば結果は随分異なりますよね。。
⇒ そうでしょうね。福島原発が大爆発すれば東京だって危ないのだし、人口過密都市では逃げようとしても混乱して脱出できないし、自家用車を持っている人も少ないので、危険性は地元と同じくらい大きいと思うのですけど。

>中部電力では原子力は全体の15%程度で関西電力が約半分を頼っていることに比べれば極端に多くはないようです。
⇒ そうしたら浜岡を停止するのに迷うことはないですね。

>家庭で使用されている電力は40~50%なんだそうです。
⇒ そんなに割合が高いのですか。みんなが節電するくらいでかなり効果がでそうですね。この際、日本も夏時間を採用したら良いのに...。1年中、1時間ずらしてしまっても良いのではないかとも思ってしまいます。日本の朝は、フランスに比べてとても早くから明るくなりますので。フランスはイギリスと同じ時間で良いのに、グリニッジが世界標準時になった時、おヘソをまげて1時間ずらしたのだとか。
2011/05/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
今は便利?すぎますね
あるとき、大阪の知人の家に出かけた時のことです。
新しいマンションで、実に人工的な暮らしをしているように感じました。向きが北向きなのか、昼でも電気をつけないと薄暗く、電気をつけての暮らしです。その中でも特に「うわーここまで」と思ったのが、「お風呂が、わきあがりました」と壁の小さなパネルから音声が聞こえたことです。お風呂の給湯システムで、お湯が表示の温度どおりに温まったという合図だったのです。
もうこれは10年近く前の話で、今は私の実家でもこの「お風呂が、わきあがりました」の音声が聞こえる給湯システムを導入しています。だいぶ聞き慣れた音声になってきました。でも、知人宅で聞いた時は、なんだか「土から遠ざかった暮らし」の象徴のように感じたものでした。こんなことまで音声で教えてもらわなければならないものかと、妙に情けなくなった気がしたことを、今あらためて思い出しました。

今回の電力不足報道を機に、オフィスビルの冷房など、みんなが「寒くてたまらない」と言ってるのに改善されずに「夏の冷房対策」として腹巻きやストールが売れたり…というばかばかしいことが、これから少しはなくなるのかな?と期待します。

京都大学の小出先生のお話、いいですね。こういうお話の内容をみんなが承知して、操作された情報にふりまわされず、一人ひとりが世論の一部を形づくっていけたらいいなと思います。ご紹介して頂いて、ありがとうございます。
2011/05/10 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
コメントをありがとうございました!

家庭で使用されている電力は40~50%と聞いたのですが、色々調べたところ、それはオフィスと合わせての数値で、実際家庭は3割ぐらいのようです。間違った数値を書いてしまったかもしれません、すみませんでした。
でもそれでも大きいですよね。1割未満とか、そんなもんだと思っていたので。。

上ですぎちゃんさんが書かれているように、オフィス冷房対策の厚着はまったくばかばかしいです。適度な暑さに慣れるようにしたいですね。

> フランスはイギリスと同じ時間で良いのに、グリニッジが世界標準時になった時、
> おヘソをまげて1時間ずらし
フランスらしいですね。
日本のサマータイムは賛成です。最近年をとったせいで早起きなので…^^;
2011/05/10 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
Re: 今は便利?すぎますね
v-22すぎちゃんへ

京大の小出先生を、すぎちゃんなら気に入ってくださると思っていました。「豊かな自然に囲まれたこんなに天国のような場所で、なんでわざわざ原子力の話をしなければいけないのかと思うと申し訳ない気持ちが半分です」というところに先生のお気持ちが現れていると思い、数年前の講演ですがリンクを入れたくなりました。私も先生と同じように東京育ちです。昔の東京では、電車で隣り合わせに座った仲くらいでも親近感を持っておしゃべりするようなところがあったし、子どもが自然に触れられる空間もあったのに、最近は殺伐としてきたと感じています。

変化は東京オリンピックが契機だったと指摘されているのを読んで、日本が狂いだしたのはその頃だったかなと思いました。また東京オリンピックをやろうなどと主張する人が知事選挙で勝ったので、もう東京はだめだ、と思ってしまいました…。震災対策に力を入れるなんて言っているので、「逃げられない」と覚悟したときに美しい天国を幻覚で見れるような薬を配って欲しいと思いました。私が帰国したときに住む家は、昔の東京の雰囲気を残しているので好きな地域にあるのですが、電線が雲の巣のように張り巡らされていて、消防車は入れない袋小路の世界ですので。

>大阪の知人の家・・・ 向きが北向きなのか、昼でも電気をつけないと薄暗く、電気をつけての暮らし
⇒ フランスにたくさん残っている中世の家屋は、建築技術が低かったせいで窓が小さくて、家の中は昼間でも非常に薄暗いです。私は家の中は明るくあって欲しい方なのですが、そういう家に住むとしたら電気を皓々とつけて暮らしたりはしないと思います。歴史的建築物に住む魅力をだいなしになりますから。日本の古民家でも同じだと思います。でも、コンクリート造りの家だと、薄暗かったら不愉快なだけだろうな…。現代建築は嫌いです。

>「お風呂が、わきあがりました」と壁の小さなパネルから音声
⇒ 笑ってしまいますが、こういうのが日本には非常に多いですね。私がギョーっとしたのは、日本の農村にある民家でトイレに入ったときでした。ポットントイレに洋式便器を設置したと自慢されて行ったのですが、ドアをあけて入ると、便器の蓋が「いらっしゃいませ~♪」というように自動的に開いたのです! 流行している温水や温風が出る便器にはポットントイレでは不可能なわけで、何かしらのメリットを考えて商品を作ったメーカーの発想に驚いたのでした。無くても良いもので贅沢を味わうというのは、現代日本の文化の典型だな... と思います。フランスではとっくの昔にポットントイレなどというものは消滅していて、経済大国日本にこれが残っているなどというのはフランス人には想像もできないことだと思います。何を優先して社会を進歩させるかは、国の方針なのでしょうね…。

21世紀が幕開けしたときにはフランスにいたので、日本ではどんな具合だったのかわかりません。フランスのマスコミは、昔の良さを思い出させる記事を盛んに発信していました。「フランス人のルーツは百姓」とか、ミッテラン時代には肖像画をとるときにはフランスを代表する農村風景を背景にした写真をとっていたのに、今はそれがなくなってしまったとか...。マスコミが勝手に農村や伝統への回帰を呼びかけたわけではなくて、その少し前から都会脱出組が増加していて(その後は加速した)、このままの姿で社会が進歩していったらフランスはどうなるのだろう? という機運が生まれていたからだと思います。

日本には、こんなに美しい農村があるのに、どうして人々は窒息するような都会に出たがるのだろう?… 電気をたくさん使った便利な社会が理想なのだ、というのも後押ししていた結果だという気がします。

>オフィスビルの冷房など、みんなが「寒くてたまらない」と言ってるのに改善されずに「夏の冷房対策」として腹巻きやストールが売れたり…
⇒ これも異常ですよね。地下鉄には、わざわざ冷房がきつくない車両までつくっている。地球の温暖化と騒がれますが(原発を増やす最大の理由に利用された)、過度の冷房をやめたら外気の温度はかなり下がるだろうと思っていました。ここ10年か15年の間に、東京では異常に電気を使うようになったと感じます。よほど日本は電気代が安いのだろうと思っていたのですが、そうでもない。電力消費を多くして経済を動かそうとする国の方針だったのか、国民が便利さを求めていた結果なのか?...
2011/05/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re:
v-22chiaki@静岡さんへ

>家庭で使用されている電力は40~50%と聞いたのですが、色々調べたところ、それはオフィスと合わせての数値で、実際家庭は3割ぐらいのようです。
⇒ 再度の調査、どうもありがとうございます。3割としても少なくはないし、オフィスと合わせてということなら、節電しようと思えばできる、という枠ですよね。これだけの工業国なので、産業で使う電力がかなりの比重を占めると思っていました。

>すぎちゃんさんが書かれているように、オフィス冷房対策の厚着はまったくばかばかしいです。適度な暑さに慣れるようにしたいですね。
⇒ 本当に、寒すぎるほどに冷房してしまうのは何が原因なのか不思議です。調べたら原因が分かるのではないかと思ってしまうほどです。

もう一つ不思議なのは、日本にはフランスと同じくらいの原子力発電所の数がありながら、発電量では全体の3割しか占めていないということです。火力発電所も能力の半分くらいしか稼働させていないそうだし。不思議だらけです...。
2011/05/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
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