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2011/05/09

シリーズ記事 【ブルゴーニュの春 ブドウ畑を散歩(目次
その1


ワインの生産量が少ない農家だと、注文しておいて、ボトル詰されたと連絡が来てから引き取りに行くことがあります。

3月中旬、そんな用事でブルゴーニュのコート・ド・ボーヌ地域に出かけたついでに、もう1か所ワイン村に行ってみることにしました。

行くことにしたのはペルナン・ペルジュレス村(Pernand-Vergelesses)。ここのワインを買いたいと以前から思っていたのに、機会がなかったのです。

ブルゴーニュ地方のワイン地図


ペルナン・ペルジュレス村

初めて訪れたと思うのですが、丘の上にあって、なかなか美しい村でした。



人口300人くらい、とちょうど良い大きさの村。場所はこちらをご覧ください

ここはブルゴーニュのコート・ド・ボーヌと呼ばれるワイン産地。ペルナン・ペルジュレス村は、私が白ワインの中では一番好きなコルトン・シャルルマーニュなど、「コルトン」の名がつく高級ワインが生産されている地域のお隣にあります。

でも、ペルナン・ヴェルジュレスという銘柄は知名度が高くないので、質の割には安いという定評があるのです。特に、レストランではかなり安めに料金がついていることがあるので、ワイン選びに迷ったときなどには注文しています。

レストランで飲むときの料金は、だいたい直売価格の3倍。としたら、ワイン農家から直接買ったら安いのではないか、と思ったわけです。


ブドウ畑で仕事していた人に聞いてみる

3月だったので、ブドウの新芽が出てくる前の手入れをしている人がいました。



畝の真ん中に積んであるのは、切り落としたブドウの枝です。

黙って見ているのも悪いので、作業をしていた男性に挨拶してみると、愛想よく返事をしてくれました。それで、ブドウ畑の仕事について少し質問してみました。

ブドウの木の剪定の仕方には幾つかの方法があります。剪定した後に残した枝(今年の分と来年の分)が立った形をしているので、バヨネットという方式なのかと聞いてみたら、そうではないとのこと。

枝はワイアーに沿わせて寝かせるのだと実演してくださいました。



いつまでもおしゃべりしていたらお邪魔なので、目的の質問をしてみました。

「この村で一番おいしいワインを作っているのはどこでしょうね?」

働いていたブドウ畑のオーナーではないらしいのは分かったのですが、当然ながら、その畑のオーナーの家を教えてくれました。


こんな無愛想なワイン農家のご主人って、見たことがない!

村には幾つもワインを売っている農家の看板が見えました。お留守だったら別のところに行こうと思って、ともかく教えられた家を見つけ出して、呼び鈴をならす。

女性の声で返事がありました。「ワインを買いに来ました」と言うと、「少しお待ちください」との返事。誰も出てこない。最近のワイン農家では、インターフォンが携帯電話につながるようになっていることがあるので、この家もそうなんだろうと思いました。

少しすると車が到着。ご主人らしい人が降りてきました。

「畑でお仕事中だったのでしょう? お邪魔してすみません」

普通、そう言うと、「いえ、いえ、だいじょうぶですよ」とか言って笑顔を見せてくれるものなのです。

ところが、この人は肩をすくめて、「ウィ」と返してきたので驚きました!

正直で良いですけどね。お客さんが来たら、義理でも嬉しそうな顔をしてくれるものなのですけど…。そもそも、ワイン農家の人は一緒に試飲してくれたりして、いつ働いているのだろう? と思うくらい時間を割いてくれるものなのです。

畑に新しいブドウの苗を植えていたのだそう。今年の冬の寒さは厳しくて、株がだめになってしまったのが多かったことは、他のワイン農家でも聞いていました。

あるワイン農家の奥様は、97歳になるブドウの木が植わっていた畑が全滅してしまったのだと話していました。子どものときから見ていて愛着があったので、記念に1株を飾りとしてとっておきたかったのに、株を抜いた甥ごさんは、その場で引き抜いた木を全部燃してしまったのだと嘆いていました。

ブドウの苗を買うのにはお金もかかるでしょうから、この無愛想なご主人は、それで意気消沈していたのかな?…

この日記の2番目に入れたブドウ畑の写真をご覧ください。青いのが見えるのが、新しく植えた苗を保護している筒のようなものです。かなり目立ちますね。

お邪魔しないように手っ取り早く試飲をしました。無愛想というのでは全くなかったのですが、ワインについての説明が魅力ない。畑で働いていた人から勧められて来たと言っても、それが誰だかわかっていない様子なのも奇妙...。

思っていたより値段は高めでしたが、味は良い。呼び出してしまった手前もあるので、2ダースだけ買いました。もっと買うつもりでいたのだけれど。

この村に次に来たときには、別のワイン農家を探しますね。味や値段はともかく、「この人が作っているワインを飲みたい!」と思うところで買いたいのです。

例えば、去年の日記で書いた、同じように飛び入りで買いに行った農家のご主人は、試飲する前から良いワインを作っているだろうな、と確信しました。
ブドウ畑でワイン農家のご主人を捕まえる 2010/08/25
1年たらず前のことですが、あれからこの農家には2回買い付けに行っています。


ワインを仕入れた後は、さきほど立ち寄った畑に戻りました。
実は、約束してもらっていたことがあったのです。

- 続く -


外部リンク「ワインの基礎知識」へ 

BIVB(ブルゴーニュワイン事務局)のPernand-Vergelesses情報
このページからリンクされているペルナン・ヴェルジュレスのブドウ畑の地図は
こちら

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目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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