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2011/07/07
前回の日記(クイズ: この車は何を運んでいるのでしょう?)には、こんな写真を入れました。



キャンピングカーの後ろにあるものが何なのか分かってくださるはずもないと思っていたのですが、aostaさんがみごとに解答を出してくださいました

もう一歩のところまで連想してくださっていたすぎちゃんが「お手上げ」宣言をされたので、aostaさんのコメントを開封し、近づいたときに撮影した写真を入れます。


キリストを抱いたマリア様はどこに行く?

前を走っていた車に接近して確認したときの写真です。



等身大の大きさはあるマリア様でした。下にお花などが入っているので、どこかでガラスケースごと飾るために運んでいるのだろうと思ったものの、なぜ運んでいるのかは分からないままでした。ところがaostaさんは、そこまで教えてくださいました♪

5月は聖母マリアに捧げられた月なのだそうです。この車と出会ったのは、今年の4月9日でした。1カ月後にマリア様に纏わるイベントがあるので運んでいたのでしょうね。

ただ運ぶだけなら梱包した方が楽だったでしょうに、ガラスケースに入れて大事そうに運んでいたマリア像。何か特別な意味があるのだろうと思いました。

引っ張っていたのはキャンピングカー。さすらいの民ロマなどの人たち(ロマンチックで私には夢を誘う言葉「ジ○○○」は差別用語だそうなので避けます)のイベントなのだろうと想像しました。

日本では出会うことがないと思いますが、昔は幌馬車で旅行していたロマの人たちは、現代ではキャンピングカーを利用しているのです。

*フランスで、ちょっと普通のキャンプ場とは違うな、と思われるところがあったら、彼らのキャンプ風景だと思って間違いないでしょう。つまり、「旅の人」のための敷地だと書いてあるのですが(Campings aux gens du voyageなど)、普通の旅行客が利用するわけにはいきません!

pepe犬さんのコメントで復活祭関係ではないかといわれ、その可能性も強いと思いました。この車に出会った次の次の週末が復活祭だったのです。

でも、5月がマリア様に捧げられた月なのだと聞いたときに、ストーリーを描いていました。


サント・マリー・ド・ラ・メールの巡礼とは関係なかっただろうか?

南フランス、地中海に面した湿地帯カマルグ地方にあるサント・マリー・ド・ラ・メール(「海の聖マリア」の意味)という町では、毎年ヨーロッパ各地からロマの人たちが集まって盛大なイベント(Pèlerinage des Gitans)が開かれるのです。

確か、マリア様にまつわる巡礼のはず。


Pèlerinage des gitans mai 2009 Saintes Maries de...

このイベントは、毎年5月の終わりに開かられるのでした。

聖母子像を運んでいた車はジュラ地方からブルゴーニュに向かっていて、途中から分かれたのですが、あの車が走り続ければ南フランスに行ける道でした。どこから輸送が始まったか分かりませんが、東欧から向かうコースでもありえたと思う。

ロマ、マリアと結ぶと、サント・マリー・ド・ラ・メールという町に集まる移動型民族の巡礼というシナリオができました。でも、調べてみたら、その祭りのために私が見た聖母子像が運ばれていたのかはかどうかは分かりません...。

聖女とされているマリア(サント・マリー)は複数いるのでした。

サント・マリー・ド・ラ・メールの祭りで讃えられているのは、Marie Salomé(マリー・サロメ: マグダラのマリアらと共にイエスの磔刑を見守り、その墓を訪ね、復活したイエスに最初に出会った)、Marie Jacobé(マリー・ジャコベ: 聖母マリアの姉妹)、Sara(上述した二人の召使いだったであろうと思われるロマ族の女性)なのだそうです。

この巡礼祭で重要な役割を果たしているのは、「黒サラ(Sara la noire)」と呼ばれるミステリアスな女性のようです。

Marie-Madeleine(マグダラのマリア)の名もあります。キリストの死後、パレスチナを追われ、櫂も帆もない小船に乗った彼女たちがたどりついたところが、このカマルグの浜辺だったという伝説に基づく巡礼のようです。

私が見たガラスケースの中に入っていたのは典型的な聖母子像に見えました。とすると、サント・マリー・ド・ラ・メールで開かれる祭りとは無関係なのかもしれない…。でも、マリアの祭りなので、キリストの母であるマリア様も参加しても良いではないですか?…

巡礼の1カ月余り前のことでした。あちこちにあるロマたちのキャンプで立派な聖母子像のお披露目をしながら、あそこから600キロくらいの旅をして地中海まで行った…。

サント・マリー・ド・ラ・メールは復活祭のヴァカンスを過ごしたこともあり、私にとっては懐かしい町なのです。それで、あのマリア像はサント・マリー・ド・ラ・メールで役割を果たすために運んでいた、と想像したくなったのでした。


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情報メモ:

☆ 5月の巡礼について: Pèlerinage aux Saintes-Maries-de-la-Mer
☆ カマルグ観光サイト: 
PELERINAGE GITANS AUX STE- MARIES DE LA MER

サント・マリー・ド・ラ・メールの5月の巡礼は、今では観光客も集まる大イベントですが、昔は純粋に移動型民族の人たちの宗教的なお祭りだったようです。INA(フランス国立視聴覚研究所)のサイトに昔の巡礼を伝える貴重な映像が入っていました。

1944年:
Les Saintes Maries de la Mer

1946年(ロマに関する報道):
La fête des gitans : qu'est aujourd'hui le monde gitan ?

1960年:
Pélerinage traditionnel des gitans aux Saintes Maries de la mer

2010年:
Pèlerinage gitan des Saintes-Maries-de-la-Mer



コメント
この記事へのコメント
あらら~
「宗教的な像」を突き詰めたら正解だったのですね~あら~。特に反応がなかったように感じたので、ハズレかと思ってました~。
遠目だけど、感じのいい像ですね(携帯で見てるので、細部までよく見えないのです)。
また次回がんばります!
2011/07/08 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: あらら~
v-22すぎちゃんへ

鋭い勘が働くすぎちゃんなのでヒントを出しすぎてしまったと後悔したことが何度かありました。それで、さらりと返事してしまったのです。

pepe犬さんが中に入っているものが倒れてガラスを壊さないだろうかとコメントで言われたので、原版の写真でどんな風にできているのか見たのですが、拡大してもなかなか良い像でした。「感じがいい」というのは私も与える形容詞です。特に昔の聖母子像だと、芸術的価値は高いとしても、マリア様が美しくない顔をしていたり、特にキリストが大人のようで薄気味悪かったりするのもよくありますので。

また思いついたらクイズを出しますので、よろしくお願いします♪
2011/07/08 | URL | Otium  [ 編集 ]
おぉ~!
答えは聖母子像でしたか~。すてき!
この像を乗せた車だと乱暴に運転はしないし、回りの車も無理な追い越しはしないでしょうね。
大切な像をぐるぐる巻きの梱包で運ぶのもアリでしょうが、こうやって道中、周りの人も楽しませてくれるのはいいですね~。
このクイズのお陰ですっかり聖母子像の真後ろの車に居る気分になりました。
5月にはこういうお祭りがあったんですね。
2011/07/08 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
今回正解だったのは、本当にたまたま運が良かったのだと思います。
キリスト教についていくらか知っていた、と言う事が幸いしました。
一番のヒントはすぎちゃんさんとOtiumさんのコメントでのやり取りでした。
それから、カラフルなモザイク。
あれは最初からステンドグラスにしか見えませんでした。
ステンドグラス→教会→聖母像となったわけで(笑)。

庭で郭公と鶯が鳴き始めました。
サント・マリー・ド・ラ・メールについては、夜になって落ち着いてから
改めてコメントさせていただこうと思います。

2011/07/08 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re: おぉ~!
v-22pepe犬さんへ

フランスの高速道路では、車に乗っている人たちが退屈しないように芸術作品(私にはつまらないオブジェに見えるけど)を色々おいているのですが(高速道路建設にかかる費用の何パーセントかをそれに充てるのだそう)、こういう車が走ってくれている方が楽しませてくれますね。
2011/07/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re:
v-22aostaさんへ

ステンドグラス→教会→聖母像。でも、色々な聖者の像があるのに聖母像を発想されたところはお見事でした!

5月のためだったのか、pepe犬さんが連想された復活祭のためだったのか気になったのですが、aostaさんの直観の方が正しかったのではないかと思います。

5月がマリア様に捧げられた月だと知ったのも収穫でした。こちらのカレンダーには、聖人の日かが書き込まれていて、その名前がついている人に「おめでとう」を言うのですが、月にもついているとは知りませんでした。フランス人に聞いてみたら、クリスチャンでもないのに5月のことをちゃんと知っていました。とすると、他の月にも誰かの聖人に捧げられているのかと知りたくなったのですが、いい加減なことを言われそうなのでやめました。

フランスの文化を理解するためにはキリスト教についての知識を持たないといけないと思うのですが、とても複雑なのでお手上げだす。

サント・マリー・ド・ラ・メールの巡礼についてはご存じでしたか?

>庭で郭公と鶯が鳴き始めました。
⇒ 良いですね。よそのお家に泊まったときに聞いたナイチンゲールが私のところにも来ないかと待っているのですがダメみたいです。春の賑やかな小鳥のさえずりがおさまってきたのですが、少し前からハトが一羽、屋根の上でひっきりなしに鳴いているのが気になってしかたないところです。伴侶が亡くなってしまったのかと心配になって...。
2011/07/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
Otiumさん 遅くなりました。
個人的な感想ですが、復活祭のためのマリア像、という可能性は薄いかもしれません。
復活祭はその名の通り、キリストの復活を祝う祭りですから、まだ幼児のキリストを抱いた聖母子の像は似つかわしくないように感じます。
イースターと言えば、やはりイースター・エッグ。
クリスマスのような華やかなデコレーションはなかったかと思います。
以前、イースター・ホリデイまっただ中のイタリアを旅したことがありますが、その時も町の飾りはカラフルな卵や兎、そして春の花だけでした。
街並みの至る所に日飾られた花に、キリストの復活と春の喜びを重ねて祝う気持ちが溢れていました。

さてサント・マリー・ド・ラ・メール。
カトリックでは聖母マリアを、”Maris Stella”、つまり「海の星」という呼び方をするときがあります。
海を渡ってきたと言われる他のマリアたちが祝われるならば、「マリアたち」の頂点にある聖母を除くと言う事はないように思いますが、確証はありません。
また、このサント・マリー・ド・ラ・メールにおいて、5月の最終日(?)がお祭りのクライマックスだと聞いていますが、5月31日は、「マリアのエリサベツ訪問の日」として特別に祝われます。
懐妊した聖母マリアが従兄のエリサベツを訪問した時、エリサベツの胎にいた赤ん坊(後の洗礼者ヨハネ}が喜び踊った、という聖書の記述に基づいたお祭りです。
サント・マリー・ド・ラ・メールの「マリアたち」の祝日と聖母マリアの祝日が重なっていることは、今回のクイズの答えと重なる部分もあるかもしれません。

ジ○○ーのフランス語は「ジタン」でしたか?アラン・ドロンが好んだ煙草が「ジタン」であったと聞いています。青い箱に描かれた、踊る女性のシルエットが印象的な煙草でしたが、とにもかくにも匂いが・・・(笑)。
2011/07/09 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22aostaさんへ

色々と教えてくださるコメント、どうもありがとうございます!

>復活祭はその名の通り、キリストの復活を祝う祭りですから、まだ幼児のキリストを抱いた聖母子の像は似つかわしくないように感じます。
⇒ 考えてみるとそうですね...! 友達が家で毎年飾っているイースターの飾りを思い出してみると、聖母子像はそぐわないと気がつきました。
手作りのイースター・ツリー: http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-185.html

サント・マリー・ド・ラ・メールの祭りのイベントでクライマックスの行事が行われるのは毎年5月24日と25日だそうです。5月31日は「マリアのエリサベツ訪問の日」と聞いて、何なのか調べてみました。マリアの受胎告知のお話しは、シンボルの百合の花がブルボン家の紋章になっているので知っていたのですが、本当に色々なエピソードがあるのですね…。聖母子像が何のために運ばれていたのかは断定できなくても、たくさんのことを学ばせていただきました。

>ジ○○ーのフランス語は「ジタン」でしたか?
⇒ 色々な単語がありますが、ジタンが最も一般的なように思います。サント・マリー・ド・ラ・メールのもジタンの祭りと言われていました。書きながら気がついたのですが、タバコのジタンはGitanes(ジタンヌ)と女性の複数形ですね。このタバコをアラン・ドロンが好きと聞いて、コマーシャルでもしていたのかなと思って検索したら、Wikipedia情報のジタンヌ好き有名人の中に名前がつらなっていました。それを見つける前の検索結果では、タバコを持ったアラン・ドロンの昔の写真がタバコの部分を消された画像になったというのばかりがヒットしてしまいました。タバコを吸っている姿を公衆に見せてはいけないというわけで、昔の有名人(サルトル、アンドレ・マルローなど)の写真はタバコの部分を消したものを使うようになった是非が少し前にはかなり話題になっていたのでした。タバコの部分だけ消してしまうので、不自然で滑稽なポーズの写真になるものもあって滑稽だったりもしたのですが、香水ディオール宣伝用のアラン・ドロンの写真加工は不自然にはなっていませんでした(http://www.fiftiz.fr/magazine/images/3/39023/1247652182.jpg)。
2011/07/10 | URL | Otium  [ 編集 ]
学生時代、仲が良かった映画友達がアラン・ドロンの大ファンで、ジタンを吸っていました。大人っぽい雰囲気の綺麗な人だったから、良く似会って、ちょっと憧れたこともあるのですが、今となっては、画像でも煙草を吸えないのですね(笑)。
冬至の私は、ドロンよりピコリが好きだったなあ。
今でも美形より、ちょっと癖のある顔が好きです。

さて味噌マヨネーズ。
こんなところでごめんなさい。
騙されたと思って試してみて下さい。絶対美味しいですから。
おお味噌は赤味噌。これは決まりです(笑)。
マヨネーズ5に対してお味噌が1くらい。これは好みなので、何回か試してみてお決めください。そしてお砂糖を少し。お味噌と砂糖は昔から相性がいいですよね。
(私の場合、このほかに、すりゴマも入れます)
この「味噌マヨネーズ」はセロリだけでなくニンジンやブロッコリ、きゅうりなどに良く合います。スティックサラダなどのディップ代わりにいかかでしょう。
2011/07/14 | URL | aosta  [ 編集 ]
Re:
v-22aostaさんへ

アラン・ドロンの日本での人気には絶大なものがあるのですが(ダーバンの背広を思い出します)、フランスでの人気はどうなのか理解できないでいます。「フランス人は個性があるのを好むので、ジャン=ポール・ベルモンドの方が人気があるのだ」と聞いたことがあるのですが、そう言っていたのは日本人なのでうのみにできない。最近のアラン・ドロンは大御所で威張っているので茶化されるのか、テレビの風刺ニュースなどでは「日本で人気のある」と修飾してアラン・ドロンの名前を出したりしています。

アラン・ドロンのような風貌の人をフランスでは見かけないなと思っていたのですが、友達の弟(50歳くらい)にそっくりさんがいました。「彼はすごくハンサム」と友達に言ったら、「そ~お~?」と白々しく言われたので、やはり感覚が違うのかなと思いました。

映画には詳しくないのでピコりもよく知らないのですが、『サン・スーシの女』は素晴らしく良い映画だと思いました。

味噌マヨネーズは、まだ試していません。私はマスタードをかなり入れてマヨネーズを作るので、この分量を減らすべきか、あるいはマスタードの代わりに味噌を使っても良いものなか、と迷っているのです。レシピを調べたら、みな市販のマヨネーズに味噌を混ぜると書いてあるので、自分で実験してみるしかないなと思いました。そうそう、冷蔵庫には一昨日作ったマヨネーズがほんの残っておりました。まずは、これでやってみようと思います。すりゴマも良いですか。味噌もゴマも、フランス人にはとても人気があるのです。人が集まったときには、長々と続く食前酒タイムのために、色々なオツマミを小皿やレンゲ・スプーンにのせて出すのを得意としているのですが、これでレパートリーが増えました♪ どうもありがとうございます。

追記:
昼食で、残り物のマヨネーズにお味噌をまぜてソースを作りました。バーベキューだったので、今の時期どうしようもなくたくさんあるズッキーニを薄切りにして焼いて味噌マヨネーズを添えてみました。ほんのり温まって味噌の風味がでたらしく、素晴らしい! これは私のレパートリーにしま~す!
2011/07/15 | URL | Otium  [ 編集 ]
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