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2011/07/15
昨日の日記(今年の革命記念日 (1) メシュイとサヴィニー・レ・ボーヌ)の続きです。

小さな村で開かれた食事会。

ヒツジの丸焼き料理も出て食事会が盛り上がってきたとき、一人の女性がベンチにのぼって、シャンパングラスをスプーンで叩きだしました。

「聞いてくださいな~!」というサインだとは分かります。

村の誰かがスピーチを始めるのかと思ったら...


ラテン系って、おおらかでいいな~

住民の誰かの家の親戚という関係で滞在しているメキシコ人家族のお母さんでした。

フランスで休暇を過ごしているのが嬉しいというスピーチを始めました。フランス語は片言なので言葉につまる。

そうしたら、テーブルの向かい側に座っていたお嬢さんらしき若い女性が同じくベンチにのぼり、通訳を始めました。うっとりするくらい魅力的な、ラテン系の典型のお嬢さん...。

自然にほとばしる感動をベンチの上にのぼって発散させてしまう。その大らかさには驚きました。羨ましい。

お母さんは「今年のフランスはメキシコの年だったのです」と言う。そう言われて思い出せば、なんだか裏がありそうな拉致事件があって、フランス大統領は見せしめのためにメキシコ年を中止していたのでした。こんな関係のない人たちを政治的な理由でがっかりさせてしまったのは可愛そう...。

「この歌、ご存知ですか?」とお母さんは歌いだしました。みんな、それに合わせて歌う。

スピーチが終わると、「メキシコ、万歳!」などという人がありました。拍手。それから、ブルゴーニュの人たちが陽気になると歌うバン・ブルギニョンも飛び出しました。


チーズを食べ終わったとき、息抜きに外に出てみました。

まだメシュイを食べ続けている人たちがいたらしく、ヒツジの丸焼きコーナーでは肉を切り取る作業が続いていました。

他には、延々と続く食事から抜け出してきた子どもたちの姿。

食事の後は、庭で昔からあった素朴な田舎のゲームが行われることになっていたのですが、子どもたちが始めていたようです。

そんなのを見ながら腹ごなしをしようと思っていたのに、メキシコ家族のお父さんがイギリス人たちと話している会話グループの中に入ってしまいました。

お父さんはエンジニアで、日本で技術研修を2カ月受けながら滞在したのだそう。それで、イギリス人たちはそっちのけで、私に日本に滞在したときのことについて話し始めました。

もちろんスペイン語。なんとなく理解できる単語もあるのでフンフンと聞いていても、何が言いたいのかはよく分からない。メキシコ家族を受け入れているらしいフランス人女性が通訳を始めてくれました。

日本で疑問に思ったことを次々に質問してきました。私にどんどんスペイン語で話しかけてきてしまうので、彼女は通訳せざるをえない。どういう人なのか知りませんが、スペイン語も英語も素晴らしく流暢。

何を話したかを書くと長くなってしまうので省略。でも、定年になってから、お金はないけど世界中を旅しているというお父さんには人生哲学があって、とても興味深い会話になりました。

それにしても、このメキシコ人家族の人たちの大らかさには驚きました。言葉ができなくても溶け込める外向性がある。こういうことができる日本人というのは少ないだろうな…。少なくとも、私にはできない!


コスモポリタンの村

この日に集まった人たちの中には外国人がたくさんいて、色々な言葉が飛び出していました。でも、フランス語、英語、スペイン語が飛び交って、頭がパンパンになりました! 下手なフランス語を理解するのも私には難しいので、余計に疲れる。

おまけに、会話の相手が誰であるかというのを理解するのも大変。誰々の親戚の、とか友達の、とか、やたらに人間関係が複雑なのです!

「コスモポリタン」、とフランス人たちが言っていました。「何語を話しているか分からなくなった~!」などと言っているのを聞いて、混乱しているのは私だけではないと分かって安心。

数えてみると…
アメリカ人、メキシコ人、イギリス人、スコットランド人、オランダ人…。日本に住んでいて帰省しいた子どもたちは私に日本語で挨拶してきました。他にも、日本企業に勤めている子どもがいる人もいたし、日本を旅行した人たちもいたので、日本のことについて話題になりました。

スコットランドの男性はキルトのスカートを着て参加していました。「来年は民族衣装を着て参加するようにしようよ♪」、と私は提案。オランダ人は「木靴をはいてくるね」とすぐに反応してくれたのですが、フランス人の方は「民族衣装なんか持っていない…」と返事。

この村にはお年寄りが多いので、何かしら持っているのではないかと思ったのですが、一部の地域(私の観察ではアルザス、ブルターニュ、プロヴァンス、バスク)を除くと、フランスってほんとうに伝統的な文化にこだわりを持っていないのです。日本人だったら、誰でも着物の一枚くらいは持っていると思うのだけれど…。

ともかく、いっぱい色々な人たちとおしゃべりできて、楽しい一日になりました。

ここは、日本だったら「限界集落」という暗いレッテルを貼り付けられてしまいそうな僻地の村。でも、元気いっぱいなのが嬉しい。明るいから人が集まってくるのだと思う。言ってはいけないのだと思うのですが、日本は高齢者が多い村になってしまうと困るシステムになっているのが問題だと思うのですが…。

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カテゴリー: 季節の行事 | Comment (2) | Top
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コメント
この記事へのコメント
こんばんは! お久し振りで~す。 バタバタしていて、なかなかお邪魔できませんでしたが、ず~っと下まで拝見し、ちょっと過疎の村の賑やかで美味しいお祭りの話、美味しいバターの話、これはここまでではないですが、夏の村祭りで手作りバターの本当に美味しいのを食べた覚えがありますので実感です、 手作りバターの工場のヴィデオも楽しい! イタリアではチーズについてはよくどんなふうに、とか出るのですけど、バターは余り出ないのです。 スーパーには結構種類があるのですけど、やはりオリーヴ油の国なのだと今回拝見して実感しました。 
マリア像の運搬のお話も楽しく読ませて頂きました。 あのカマルグのマリア像は肌の黒いマリア様だけの像で、ジプシーの守護神とされて、海にじゃぶじゃぶと担がれて入るお祭り、と読み写真も見ましたので、あの運搬のマリア様ではないですね。 それにしても、ちょっと子供を抱えあげる様な抱き方で、興味深いですね。
2011/07/24 | URL | shinkai  [ 編集 ]
Re:
v-22shinkaiさんへ

夏は一番良いシーズンなのでブルゴーニュにとどまることにしているのですが、今年は寒くて、雨が降っていて... という天気。shinkaiさんのブログに入っている明るい日差しの写真を見たりしていて、イタリアに行きた~い! と叫んだりしているこの頃です。9月にイタリア旅行をすることにしているのですけれど、真夏に予定しておけば良かったと後悔。

>イタリアではチーズについてはよくどんなふうに、とか出るのですけど、バターは余り出ないのです。
⇒ フランスは2分されていて、北のバターと生クリーム地域、南のオリーブオイルの地域があります。暑いときにはオリーブオイルのあっさりした風味が格別に嬉しいです。日本人には、そちらの方が合うのではないかな?... でも、この寒さの夏には、生クリームソースのこってりした料理に喜んでおります。

イタリアのオリビエット(?)という町で買ったオリーブの鉢植え(盆栽サイズのまま)があるのですが、今年は寒いせいか葉を伸ばしていません。イタリア人に買われていたら元気に成長できたのに、不運な苗木でした...。 

>手作りバターの工場のヴィデオも楽しい!
⇒ これを見たときには「なんじゃ、これは?」と思ったので、実際にある工場だと突き止めて驚きました。こんな感じで働けたら楽しいでしょうけどね...。

>ちょっと子供を抱えあげる様な抱き方で、興味深いですね。
⇒ shinkaiさんも色々なバリエーションの聖母子像を見ていらっしゃるからのご感想でしょうね。赤ん坊のキリストが大人の顔をしていて奇妙とか、色々ありますものね。
2011/07/25 | URL | Otium  [ 編集 ]
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