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2006/09/14
昨日の日記(マコネの山羊チーズ農家で買い物)で書いたチーズ農家では、色々なお話しを聞くことができました。

書いておかないと忘れてしまうので、この日に学んだことをメモしておきます。


◆イタリア人はヤギの肉がお好き

この農家はかなり大規模で、150頭の山羊を飼っていました。

ヤギの赤ちゃんが生まれると、必要な分だけ残してあとは売るのだそうです。イタリア人は山羊の肉を珍重するそうで、赤ちゃん山羊たちはイタリアで太らせるために買われていくそうです。

かわいそう・・・。

農家のマダムも胸が痛むけれど、生まれたヤギを全部手元においておくわけにはいかない(半分はミルクを出さないオスなのだし・・・)。

生後1週間で売ってしまうそうです。それ以上になると情が移ってしまって、ますます別れるのが辛いからとのこと。

イタリア人はヤギの肉が好きなのですか...。

そういえば、マルセーユからコルシカ島(本来ならイタリアであり続けた島)に向かう船の中で、コルシカ島郷土料理としてヤギ肉料理が出たのを思い出しました。


◆山羊の首輪はtaleuという



壁にかかっている三角形に気がつきました。

マコネの山羊の首にかけている木の枠ではないかと聞くと、そうだとのこと。壁にかかっていたのは、地域の山羊チーズ飼育者がつくっている組織(Confrérie des Chevriers du Taleu) の会員証でした。

この木枠は taleuと呼ばれるのだそうです。男性名詞。

物が存在すれば名詞があるのは当然。でも、仏仏大辞典で引いても出てこない。インターネットで検索しても、ヤギに関係するのは、この飼育者団体の名でしか出てこない(検索結果の始めの方だけしか見ていませんが)。地元で、しかも関係する人だけが使う単語なのでしょうね...。

色々なブルゴーニュの方言辞典サイトを検索したら、ようやく出てきました。お隣のシャロレー地域ではpôtchonと呼ばれているようです。


◆マコネの山羊は、なぜ首輪をつけるの?

この木の枠は、昔はマコネのヤギにつきものだったのですが、今ではほとんど使われていないのだそうです。未だに木枠を使っているのは、ほんの少しヤギを飼っている人だけ。

「だって、乳搾りが終わってから、<さあ、牧場にいってらっしゃい♪>と言って、150頭の山羊に首輪をかけてあげるわけにはいかないですもの!・・・」、とマダム。

さっそくマダムに、なぜ木枠をつけるのかを聞いてみました。

というのも、それを私はブログでクイズにしたことがあったからです。

★木枠をつけている山羊の写真が入っています:
 クイズ: ヤギが首にかけているのは何でしょう? 2006/05/10の日記

★上の日記の続き。牧場の金網をアップにした写真が入っています:
 ヤギの角は釣り針のように曲がっていた 2006/05/11の日記



マダムはまず、「牧場の柵から出ないため」と答えました。

でも、突っ込む私。というのも、「なんのためにヤギは木枠をつけているのか?」というクイズを出したとき、「すぎちゃん」が鋭い指摘をしてくださっていたからです。

すぎちゃんのコメント:

これはきっと、柵に頭(というか、首から後ろの部分)を突っ込まないためじゃないでしょうか?
ツノが大きく伸びてるから、変に突っ込むと抜けなくなるから!
写真で見ると、エサを食べるところの囲いなんて、まさに突っ込んだら抜くのに大変そうな狭さですよね。



「それも、ある」とマダムは答えて、柵に角を突っ込んでしまった子山羊の話しをしてくれました。

乳搾りをするときには、ご主人が山羊の数を数えて迷子がいないか確認していたから救われたのだそうです。

ある日、一頭足りない。

乳搾りを終えてから、子どもたちも交えて家族全員で手分けして牧場を探し回ったのだそうです。牧場は広いから、長い時間をかけて探し回った!

私は農家に行く前に牧場にいる山羊たちを見たのですが、道路を挟んで2つの広大な牧場がありました。他にもあったのかも知れない。どんなに迷子を捜すのが大変だったのは想像できました。

ようやく迷子を見つけたら、柵に角がひっかかったまま! つまり、自分では抜け出せないのですね...。まだ、ほんの小さな角が生えていただけなのに、ひっかかってしまっていたのだそうです。

というわけで、すぎちゃんは大正解だったことを確認しました!

農家のマダムは、角に紐が絡んでしまった雄山羊の話しもしてくれました。ヤギは紐をほどこうと奮戦したらしくて、もうメチャメチャに紐が絡んでしまって、見るも哀れなほど怪我までしていたのだそうです。

何にでも興味を持ってしまう私。新たな疑問がわいてきてしまいました。
どうしてヤギの角は曲がっているのだろう?!...






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コメント
この記事へのコメント
そうなんだー
イタリアではヤギを食べるのですね。フランスではあまり食べませんよね?なぜだろう。

ありとあらゆる肉が食べられているのにヤギを食べないのはなにか理由があるのでしょうか。

日本も沖縄ではヤギは一般的に食べられてますよね。

とっても体にいいらしい。

私はモロッコで食べましたが、味は羊に近いと思いま

した。山の羊と書いて山羊だから?(笑)
2006/09/14 | URL | moel  [ 編集 ]
おおっ
以前の私のコメントが登場してるー。

私の推測を確認して頂いたのですね。ありがとうございます。

推理が当たってて、うれしい!!

しかし、「どうしてヤギの角は曲がっているの」なんて…。

そんなところにまで疑問を?

私だったら「そういうのがヤギだから…」と済ませてしまいそうですが。

わけがあるのでしょうか…。

人間には、なぜ髪の毛が生えているの?というのと同じような疑問ではないの??

それとも、何かはっきりした理由があるのでしょうか。

強引に考えると、お母さんのお腹から出てくるときに、産道で圧迫されて、角の根っこの部分に力が加わって生えてくるときに曲がってしまう…とか?



2006/09/14 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
【Re】moelさんへ / そうなんだー
>イタリアではヤギを食べるのですね。フランスではあまり食べませんよね?なぜだろう。

>ありとあらゆる肉が食べられているのにヤギを食べないのはなにか理由があるのでしょうか。



⇒ ほんと、なぜでしょう?・・・ 何処だか忘れてしまったフランス国内の山羊チーズ農家では、山羊の肉からソーセージを作っていたのでお土産に買ってフランス人たちに食べさせたことがあったのですが、「けっこう美味しい」という程度の反応だったのを思い出します。山羊肉を食べるのには抵抗があるのだな・・・ と、そのとき感じました。



>日本も沖縄ではヤギは一般的に食べられてますよね。とっても体にいいらしい。



⇒ そうらしいですね。



>私はモロッコで食べましたが、味は羊に近いと思いました。山の羊と書いて山羊だから?(笑)



⇒ 私は「山羊だ」と言われなかったら、何の肉か分からないなと思って食べました。ほんと、「山の羊」なんですね!
2006/09/14 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】すぎちゃんへ / おおっ
>私の推測を確認して頂いたのですね。ありがとうございます。



⇒ すぎちゃんのお答えを見て、これに間違いない! と思ったのですが、山羊のマダムに聞いたら面白い話しが出てくるかと聞いてみたのでした。やっぱり引っかかってしまう山羊がいるのだという話しは面白かったです。そんなことを面白がったら可愛そうなのだけど!



>しかし、「どうしてヤギの角は曲がっているの」なんて…。そんなところにまで疑問を?

>私だったら「そういうのがヤギだから…」と済ませてしまいそうですが。



⇒ すぎちゃんのチビタロウ君も、もう少し大きくなったら、「お母さん、犬にはどうして角がないの?」なんて聞いて悩ませてくるのではないかな? 「そういうのが○○だから」という答えは万能でスバラシイ!



むかしのラジオ番組には、こんな子どもの素朴な質問を電話でぶつけられるのがあって、何でも知っている先生が放送局に待機していて答えてくれたのですが、今でも続いているのかな?・・・



つまらないことにも疑問を持ってしまう私。子どものためには「空はどうして青いの?」的質問に対する答えがあるので、私に小さな子どもがいたら一緒に色々学べるのに・・・ と残念に思っています。
2006/09/14 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
すごいな~
やはり、すぎちゃんさんはすごいですわぁ~!

ドンピシャリじゃないですか~!

このtaleuをお店に飾ってある・・というのは洒落ていますね。

そのtaleuについて、いろいろ質問してくるブルゴニッシモさんに出会えてマダムもうれしそうですね!

小ヤギはイタリアに行っちゃうんですね。。。

「ドナドナ」の小ヤギ版ですね。。。あ~~、情がうつってしまうのが想像できます。かわいいんだろうな~。
2006/09/15 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / すごいな~
やはり、すぎちゃんさんはすごいですわぁ~!

>ドンピシャリじゃないですか~!



⇒ このクイズではpepe犬さんも、柵を越えないためというところまでは分かったいらしたのですよね。



>このtaleuをお店に飾ってある・・というのは洒落ていますね。



⇒ この地方で山羊を飼っている人たちにはシンボルなんですね。こういう団体の名前はフランスではchevalier(騎士団)を使うので「Taleu 騎士団」だと思ったのですが、よく見れば Chevriers(山羊飼い)でした。しゃれている!



>「ドナドナ」の小ヤギ版ですね。。。あ~~、情がうつってしまうのが想像できます。かわいいんだろうな~。



⇒ マダムが小さな山羊たちのママに見えてしまいました。
2006/09/15 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
イタリアの山羊
フランスでは山羊ってあまり食べないんですね。気がつかなかった。なんでも食べてそうな勝手なイメージ(^_^;持ってました。

昨年にイタリアのサルデーニャ島を旅行した時に、地元の人に「これがサルデーニャの名物だ!」と山羊のチーズをご馳走になりました。同じ材料だけど成熟の時間を3種類にわけで、結果3種類の風味の違う、でもそれぞれとても美味しいチーズでした。毎日のパスタにかけるチーズもパルメサンと思いきや、ちょっと味に癖があったので聞いてみると、山羊のチーズだと教えてもらいました。山羊尽くしで1週間過ごしたため、日本に帰る時に自分の体臭の酷さにゲンナリしました。飛行場にお風呂があれば!



>むかしのラジオ番組には、こんな子どもの素朴な質問を電話でぶつけられるのがあって、何でも知っている先生が放送局に待機していて答えてくれたのですが、今でも続いているのかな?・・・



 →TBSラジオがやっている「全国こども相談室」ですよね。やってますよ~。あの素直すぎる子供の質問に答える先生方を本当に尊敬してしまいます。
2006/09/19 | URL | NATASIA  [ 編集 ]
【Re】NATASIAさんへ / イタリアの山羊
>フランスでは山羊ってあまり食べないんですね。気がつかなかった。なんでも食べてそうな勝手なイメージ(^_^;持ってました。



⇒ 本当に、なんでも食べるのに不思議ですね。今日は大きなスーパーに行ったので、肉売り場を見てみたのですが、馬肉などはあったのに、山羊はありませんでした。



>昨年にイタリアのサルデーニャ島を旅行した時に、地元の人に「これがサルデーニャの名物だ!」と山羊のチーズをご馳走になりました。同じ材料だけど成熟の時間を3種類にわけで、結果3種類の風味の違う、でもそれぞれとても美味しいチーズでした。



⇒ 山羊のチーズで色々な段階が楽しめますね。山羊のチーズを売っているところでも、段階別に売っているのですが、自分でも簡単に保存できるので、私は2週間たったくらいのを上限にして買っています。



>毎日のパスタにかけるチーズもパルメサンと思いきや、ちょっと味に癖があったので聞いてみると、山羊のチーズだと教えてもらいました。



⇒ ああ、そうやって使って良いのですね。パルメザンチーズを切らしたとき、カチカチになった山羊のチーズがあったので代用して、結構おいしいではないかと思ったことがありました。もっと積極的に使ってみようと思います。



>山羊尽くしで1週間過ごしたため、日本に帰る時に自分の体臭の酷さにゲンナリしました。飛行場にお風呂があれば!



⇒ あれ、あれ。そんなに山羊づくめでしたか♪ サルデーニャ島は、いつか行ってみたい所の一つにしています。



> →TBSラジオがやっている「全国こども相談室」ですよね。やってますよ~。あの素直すぎる子供の質問に答える先生方を本当に尊敬してしまいます。



⇒ わあ、続いていますか! 私も先生方を尊敬してしまいます。フランス人を捕まえては、彼らには当たり前なことを聞いてうるさがられたりもしている私なので、こういうのが欲しくなります。

2006/09/19 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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