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2006/09/13
ブルゴーニュにいるからひいきしてしまうだけなのでしょうが、山羊のチーズはマコネと呼ばれる地域で生産されるものが一番好きです。

生産量はかなり多いのですが、出回り方にはかたよりがあるように思います。

ブルゴーニュの中でも、生産地を少し離れると余り売っていません。山羊のチーズを売っていないわけではなくて、もっと遠くから来たものとか、地元のものを売っているのです。

かえって食通が多いパリあたりの方が、マコネの山羊チーズを簡単に見つけられるような気さえしています。

というわけで、マコネの山羊のチーズを買いたいときは、直接生産している農家に行ってしまいます。

ちなみに楽天市場では、マコネの山羊チーズは売っていないような感じでした。

楽天市場で「シェーブル」を検索


新しい山羊チーズ農家を試してみる

好きな山羊チーズ農家はマコネ地域に何軒かあるのですが、先日は新しい農家で買い物をしてみました。

「山羊チーズ直売」の看板を見たとき、なんとなくクンクンと美味しそうな予感がしたので行ってみたのですが、地域の山羊チーズ・コンクールで今年は金賞をもらったという農家でした。それも、通知をもらったのは1週間前だったとのこと。

とても愛想の良いマダムが迎えてくれました。もう山羊は可愛いし、山羊チーズづくりは楽しくて楽しくてしょうがない、という笑顔。

色々な話しを聞かせてもらったのですが、春には「門戸開放デー」をやっていて、山羊牧場の見学と、売っている山羊チーズのすべて(12種類くらいはあると思う)を試食できるのだそうです。

「是非いらっしゃいな」と言ってもらったので、そのときに私の都合が合うといいな、と思っています。


マコネの山羊チーズは正式にAOCを獲得!

この春、「AOCを獲得したブルゴーニュが誇るヤギのチーズ「マコネ」」と題した日記を書いていました。

マコネの山羊チーズが、ついにフランスの高品質食品のレッテル「AOC(原産地統制呼称)」を獲得できたのですが、書類上の手続きは先になっていました。
山羊チーズ農家にはAOCのポスターが貼られていました。書類上の手続きが終わって、ポスターもできたばかりなのだそうです。



できたてホヤホヤらしいマコネの山羊チーズのポスター



これからは、チーズにAOCと書かれたラベルを貼るようになるのだとのこと。


厳しい規制の中で、どうやって美味しいものを作るか?...

山羊のチーズ農家のマダムとおしゃべりがはずんでしまったのですが、印象に残ったのは、昔とは同じにチーズを製造することはできなくなったという話し。

今の衛生基準では、山羊チーズを貯蔵室で人工的に乾燥させなければならないことになっているのだそうです。

EU連合の衛生基準が統一されてきていて、こういう風にフランスの伝統食品に圧力をかける動きが強まっています。ヨーロッパの中でも味は気にしない国々が衛生重視を主張してしまっているからです。

先日も、素晴らしく美味しいケーキ屋さんがぼやいていました。近所の農家で放し飼いにされているニワトリの卵を使っていたのだけれど、それではだめだと言われてしまったのだという話し。つまりは、スーパーで売っているような卵でないと使ってはいけないということらしい。

美食の国フランスですが、美味しいものはどんどん消えていきますよ...。

イタリアのピザも槍玉にあげられていましたね。薪で窯を暖めるのは不衛生だから禁止するというもの。イタリア人たちが頑張って、それは禁止にならなかったようですが。

そこまで衛生基準を厳しくしようとするのは、ちょっとヒステリックだと思われませんか?...

マコネの山羊チーズは、10年くらい前に食べて忘れない味があります。友人たちと大きな貸し別荘を借りた夏のこと。近くの農家で山羊のチーズを買ったのですが、その美味しかったこと...。いまだに忘れられません。

いつも新しい農家を探すときには、その味に再会するのを期待するのですが、出会えません。あんな濃厚な味がないのです。

正直言って、うす汚い農家でした。ハエが飛んでいたりして...。

でも、あれが昔のチーズの味だったのだろうな...。今の山羊チーズ農家は、どこでもピッカピカに清潔です!


山羊チーズを木の下で乾燥させてみる

農家のマダムは、風通しの良い野外に山羊のチーズを吊るして乾燥させた方がおいしいのに、それができなくなったのは残念だ、とおっしゃる。

「残念」という言い方が、本当に残念そうでした。ずっと山羊のチーズを食べてきたから味の違いをもろに感じるのでしょうね。

フレッシュな山羊のチーズを買って、自分で乾燥した方が良いとまでおっしゃる。

それで、チーズを保存する専用カゴにチーズを入れて、木の下にぶらさげてみました。



チーズを入れておくハエ帳のようなもの。
マコネの山羊チーズも、昔は、これの特大サイズで乾燥させていたのではないでしょうか?

今でもこういうカゴを使っている人は少ないでしょうが、比較的簡単に買えます。

これがオーソドックスな形。太陽を避けて撮影してしまいましたが、向こう側には扉がついています。
屋根には少し傾斜があって、お家の形をしているのがおもしろい!

マコネの山羊チーズでAOCのラベルを付けられるのは、12日以上熟成されたものに限る。熟成期間の上限はない。しかしフレッシュな状態のチーズはAOCではない。

私はフレッシュなものも大好きなので、AOCが付いてなくても気になりません♪



ブログ内リンク:
★ 目次: 乳製品(チーズ、バター、生クリーム)に関して書いた日記

外部リンク:
☆ マコネの山羊チーズAOC獲得に関する地元新聞の記事:
L'appellation d'origine contrôlée enfin officielle (2006/09/13)


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コメント
この記事へのコメント
うわぁ~!
マコネは1度だけ、友達が「ここの山羊チーズが最高なんだ!」といって農家さんに行って買ってきてくれたものを食べました。

おいしかったです~~。

美味しい物は作るところをみると、やはり“ギョエ~”と思うこともありますが、なんだか衛生基準法で規制しすぎて今までの美味しい物が消えてしまうのは嫌です~。

フレッシュな山羊チーズを買ってきて、私の「天日干しネット」で乾燥させてみようかな~。

2006/09/13 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / うわぁ~!
おいしかったですか♪ Pepe犬さんのところだと、朝市なんかでマコネが簡単に買えるのではないかな?・・・ でも、山羊ちゃんにも会える農家でチーズを買うのは楽しいですよね。



>フレッシュな山羊チーズを買ってきて、私の「天日干しネット」で乾燥させてみようかな~。



⇒ フレッシュなものの中でも、塩も入れて型抜きした段階のをお選びくださいね。



山羊のチーズは、干して保存していると半年でも1年でも持ってしまうの便利です。Pepe犬さんの「天日干しネット」は気に入ったので、日本に帰ったときに探そうと思っています。



そのネットの写真が入っているPepe犬さんの日記を、メモ代わりにリンクさせていただいておきます:



http://plaza.rakuten.co.jp/chienne/diary/200607040000/



2006/09/14 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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