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2006/09/03
ご紹介したお城の老人ホームを気に入ってくださった方々があったので、そこに住んでいる人たちの姿をお見せしたくなりました。

今日の日記は、以下の2つの日記の続きです:

フランスのお城の使い道 (8月23日)
「フランスのお城の使い道」で紹介したお城は、こう使われています(9月1日)



左: 昼食風景

右: お食事が終わって出て入らしたところ。
   ドアをご覧ください。お城なので、こんなに高さがあるのです!




それから、おしゃべり仲間と午後のひとときを過ごす...。


ジャンヌ・ダルクが泊まったこともあるという由緒あるお城です。

みなさんが個室を持つのですが、お城ですからお部屋には暖炉なんかもある。薪はくべないでしょうけれど、暖炉がある部屋というのはステキです。

もちろん、広い庭園もあります。


お金持ちだけに許される優雅なシャトーライフを過ごせる老人ホームだと思われるのではないでしょうか?

でも、ここは豪華な老人ホームではありません! むしろ、質素な雰囲気。

少し特殊な老人ホームなので、このお城については説明を加える必要があると思います。

■お城のご紹介

このお城はボランティア団体が所有しているのですが、高齢者福祉のための施設として、夏と冬に分けて使っています。


冬の間は...

お見せした写真を撮ったのは冬。

医療設備はないので、介護は必要としない高齢者が入っています。自宅に住んでいる人たちが、体が弱ったとか、厳しい寒さのときは住みにくい家だからなどの理由で、冬の間だけお城に入って生活します。

田舎の高齢者が住む家では、かたくなに昔の生活を守っていることがあって、薪で集中暖房をしているようなところまであります。冬を乗り切るには(フランスは親子同居する家庭は例外的存在に過ぎません)、こういう所にお世話してもらった方が楽なのです。

ボランティア団体が運営しているので、お城は豪華に修復されているわけではありません。お城にふさわしいアンティーク家具が入っているのですが、ほとんど寄付だと思います。なにしろ、お城自体も寄付されたものですなのですから!

古い建物の中にいると落ち着きます。30人足らずというアットホームなのも良い。こんな老人ホームがいいな、と私は思いました。

お城では高齢者向けの内装工事もなしに建物をそのまま使っているのですが(大きな改良工事なんかするお金がない!)、歴史的に価値がある建物そのままなのが素晴らしいのです。お城もシャトーホテルにしてしまうと、なんだか生活感がなくなってしまって、ただ豪華なホテルになってしまいますから。

フランスには設備の整った公立高齢者施設が整っているので、このお城はウエイティングリストをつくるほどの人気にはなっていないようです。

気候が良くて高齢者に人気がある南フランスだったら事情が違うでしょうが、ここは全くの片田舎なのです。それに、お城の建物をそう珍しいものでもないし...。

近所に住む高齢者たちが、遠くにある公立施設には行きたくないから入るという程度なのだと感じます。町や村にある設備の良い公立老人ホームに比べると利用料金が安いので、それを理由に入っている人もいるはずです。


夏には...

ところで、夏には、このお城にパリに住む貧しい高齢者たちを招待します。これは完全な福祉活動。

夏休みの時期なので、フランス語を学びたい外国人学生がやって来て高齢者のお世話をします。彼らは報酬なしで働くわけですが、フランス語を学べるというので人気があって、ボランティアの学生さんを見つけるのは全く問題がないということでした。

フランスは、なんと恵まれた国でしょう!...

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コメント
この記事へのコメント
入りたいかも。。。
とてもいいアイディアを持ったお城の老人施設だったんですね。

広い部屋に大きなドア…と、改装されずにそのままを生かして使っているのがいいですね。

元気なお年寄りの合宿所?といった感じかな。

のんびり、ゆっくり…とお友達と一緒に楽しい時間が過ぎていく感じがしますね~。

ん~~、こういった所には将来、入ってみたいです!

春にはまた自分の家に戻られるんですか?



2006/09/03 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
watasimo
いい考えですね。

夏は学生ボランティアが語学勉強しがてら

老人のお世話をするなんて。

3者に(運営、老人、学生)メリット!

私もできることなら、ボランティア希望したい です。
2006/09/04 | URL | Romarin  [ 編集 ]
働きたいかも。。。
タイトルを書き直そうとして

間違えて送信してしまいました、、(汗)

上記タイトルにしたいです。

ところで、ブルゴニッシモさん、

元気出してくださいね!!!!!

毎回、更新楽しみにしています 。





2006/09/04 | URL | Romarin  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / 入りたいかも。。。
>元気なお年寄りの合宿所?といった感じかな。



⇒ ぴったりの表現! 多少は問題を抱えている人もあるのですが、フランスでは、あまり過保護にしない方が元気でいられると考えているように感じています。



>春にはまた自分の家に戻られるんですか?



⇒ そうなのです。冬を過ごすだけだと思ったら、楽しく滞在できますよね。お友達に再会できるという楽しみもあるし。



フランスの福祉的な高齢者施設で「いいな」と思うのは、普通の老人ホームでも、大半は入居費がホテルのように一日料金で設定されていること(長くいるなら割安になるケースもありますが)。嫌だったら、いつでも出られるのですよ。知り合いの百歳近いお婆さんは、体調を崩した冬に公立の立派な老人ホームに入ったのですが、気に入らなくて意気消沈してしまったので、1週間で出てきました。



フランスでは、元気で、経済的余裕がある高齢者が冬を過ごすなら、全く別の方法があるようです。冬はモロッコに滞在すると言う人もいたのですが、光熱費を考慮に入れたら、その方が安いのですって。



それから、冬にイタリアの美しい海岸沿いにある高級ホテルに2泊したときには、宿泊客が高齢者ばかりばっかりだったのに驚いたことがあります。観光オフシーズンなのでディスカウント価格なのがメリット(私は単純にそれを理由に泊まりました)。私の滞在2日目には、ちょっとご挨拶してくるイタリア人たちがあって、もし3泊以上の滞在になっていたら、彼らの毎日のアトラクション(トランプ、おしゃべりなど)に誘われていたはず! 南フランスでも、そんな感じのホテルを見ました。
2006/09/05 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】Romarinさんへ / 働きたいかも。。。
>3者に(運営、老人、学生)メリット!



⇒ 私も、この話しを聞いたときに良いアイディアだと、すっかり感心しました。言葉が十分に通じなくても、若い人たちが大勢いるのは高齢者たちの生活を明るくするでしょうし。



お年寄りは寂しがる気持ちがあるせいか、すぐに親しく言葉をかけてきてくれます。語学を勉強するときには話し相手をしてくれる存在が貴重なので、仏語を学ぼうとする人のメリットも大きいと思います。このお城に行ったときも、どの写真にも写っているオレンジ色のセーターを着たお婆さんが私にべったりになってしまって、帰るときになったら寂しがるので、別れるのが辛かったです。ホームの責任者が、「明日になったら、彼女は今日あったことはすっかり忘れている人だから大丈夫」と、私を慰めてくれました。



ブルゴーニュ方言はほとんど消えているのですが、お年寄りは訛りが強いので、仏語の勉強には良くないのが問題ではあります!・・・



>元気出してくださいね!!!!!

>毎回、更新楽しみにしています。



⇒ 考えずに走ってしまう性格なので、いつも失敗してから反省するパターンになってしまっています。優しいお気遣い、身に染みます・・・。
2006/09/05 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
一生応援します(笑)
私もブルゴサンの日記大好きです~~!

楽しみにしてますので今後も頑張ってください。

というよりも気楽に行きましょうや(笑)

元気だされたようでホッとしてますよ(*^^*)
2006/09/06 | URL | suzuran-rachel  [ 編集 ]
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