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2008/09/05
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子どもの頃に持っていた性格とか好みとかは、大人になっても引き継いでいるものではないでしょうか?
あるいは、何かのきっかけで好きになったことが、大人になってまでも引き継がれるものなのか?・・・ だとすると、親が子どもにしてあげるということは非常に大きい。でも、子どもが影響を受けるのは親からだけではない、というわけですから救われる・・・。 私の記憶に残っているのは、幼稚園に通う少し前くらいからです。つまり、赤ん坊のときの記憶は何もないような気がする。幼いときの記憶を思い出すと面白いと感じます。その頃の自分は子どもなはずなのに、今の自分と大して変りがない。つまり、自分が子どもらしい姿だったという記憶にはなっていません。 ◆愛読書は『アルプスの少女ハイジ』 子どもの頃、何回も読んで暗記してしまった本でした。当時の私は東京しか知らなくて、この物語に出てくる田舎は全く想像もできないものでした。 そのストーリーの中にあるもので、今でもはっきりと覚えている光景の一つに、ハイジがアルプスのお祖父さんの家で藁のベッドに寝て感激したという一場面があります。 フランスに来たら、牧畜が盛んな国ですから、干し草はよく見かけます。それを見るたびに、その上で寝てみたいと思ってしまっていました・・・。 先月スイスに行ったとき、干し草ベッドの民宿に泊まってみたいと思ったのでした。スイスでは、そういう民宿が流行っているのです。干し草ベッド民宿ネットワークもあります。 ◆スイスで流行っている干し草ベッド民宿 前回の日記で書いたモラの城塞都市を訪問した後、干し草ベッド民宿に行きました。 あいにく、干し草ベッドのある納屋の宿泊施設は子どもたちの団体が占領していたので、干し草の上に寝ることはできませんでした。 でも、寝袋がちらかっている納屋の見学だけはさせてもらいました ↓ 木枠を作って、その中に藁を敷いたスタイルです。 写真右手の、少し階段を上がった部分には、もっと広い寝室になっています。全部で30人が寝られるとのこと。一人一人のベッドではなくて、箱状にしたところに藁を敷きつめて、そこに寝るというスタイル。 干し草ベッドは満員だったので、私たちは同じ形式だけれどマットレスを並べた納屋を改造した建物に泊まりました。スイスに行く前には、フランスのお城に寝袋で泊まるというのをしていたので(少し前に書いた日記「寝袋を持って城に泊まりに行く (2)」での泊まり方と同じ形式)、寝袋は持っていたのでした。 とても質素な宿泊施設。でも、そういうのも楽しいです♪ 干し草ベッドとマットレスのベッドが満杯になったら、44人。それなのに、トイレは2つだけ。フランスでは絶対に許可されないと思うのです。昔はフランスにも質素な宿があったのですが、最近はどんどん豪華になってきています。 そもそも、干し草がたくさん入っている納屋に悪戯ざかりの子どもたちの団体が泊まったら危険がいっぱいではないですか?・・・ 気になったので農家のご主人に「規制は厳しくないですか?」と聞いてみたら、「厳しいので困る」との返事。もっと規制がゆるい州もあるので運が悪いとのこと。「どこが厳しいの〜?!」と思ってしまったのですが、そう言ったら悪いので遠慮しました。 上の写真を張りながら見たら、ちゃんと禁煙マークは付いていますね。それと、消化器もある。規制に合わせたと言っても、その程度ではないのかな?・・・ ともかく、危険というのは絶対に避けられないものなのですから、やたらに規制を厳しくするのは面白くないと思う。 スイスは良いな、と思ったのでした。EUに入っていないので、自分たち独自の判断で法律を決められるますから。 ところで、農家の建物は軒が広くて、スイスらしい伝統的建築でした。ベルンのお金持ちが建てた別荘だったと聞いて納得。なかなか豪華な建物だったのです。引っ越して来た時には、寝室には召使を呼ぶ装置が残っていたとのこと。 宿泊施設は別棟の納屋2棟を使っていたので、家の中を見せてもらえなかったのは残念ではありました・・・。 ◆ワラを詰めたベッド フランス人たちからは、「なぜ干し草ベッドで寝たいの?」などとからかわれてしまいました。 フランスでは「藁の上に寝る」というのは、「一文無しになった」という表現なのだそうです! 昔は、ベッドのマットレスに藁を詰めていたのだそうです。そう言われた後、スイスの各地の民家を移転したテーマパークに行ったとき、そういうベッドを見ることができました。 ![]() テーマパークは、Ballenbergというところにあった「Musée de l'habitat rural」。 とても広いパークでした。見学にはまる1日かかりましたので! スイスという国は、隣接している国(ドイツ、フランス、イタリアなど)の影響が強く残っている地域に分かれているので、ここを見学しただけでスイス一周した気分を味わえて良かったです。 |
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コメント |
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はじめまして。ブログ村のスイスコミュからお邪魔します。 干し草のベッド、いいですね〜私も憧れます^^なんというか、ロマンを感じます。私も先日スイスに行ったのですが、こういう所には行けなかったので、いつか!干し草のベッドで寝てみたいです^^ 私は先進国出身の人こそ、こういう田舎っぽい暮らしや、貧しい暮らしに憧れるものだと思ってたのですが、フランス人にとっては、ちょっと違うようですね。暮らしが近すぎるからでしょうか…。しかし、私も日本の東北出身ですが、それでも昔の貧しい生活に憧れたりもします。うーむ。気になります。 >「厳しいので困る」 ・・・面白いですね(笑)私はチェコに住んでるのですが、チェコでもたびたびこのような事があります。私にとってはゆるゆるの規制も、彼らからしてみれば「自由はどこだー!」といった感じらしいです。スイスとチェコでは違うと思いますが、こういった国民性の違いは、興味深いですよね。 長々と失礼しました^^それでは。
2008/09/13 14:36 | URL | 石川[ 編集]
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石川さんへ
はじめまして。URLがあったのでブログを訪問させていただきました。グリンデルヴァルトの描写は、私の記憶に残っていたグリンデルヴァルトそのものでした♪ 今回の私の旅行で失望してしまったグリンデルヴァルトは、駐車場の空間だったのでしょうね。やはり電車に乗らないと風景を満喫できないのだろうと思いました。 >私は先進国出身の人こそ、こういう田舎っぽい暮らしや、貧しい暮らしに憧れるものだと思ってたのですが、フランス人にとっては、ちょっと違うようですね。 フランス人たちの田舎好きは大変なものがあります。別荘の所有率はヨーロッパでもおそらく最高水準。別荘といっても、田舎にある普通の石造建築の家が主体で、「田舎の家」と呼びます。田舎っぽい暮らし=貧しい暮らしというイメージにはなっていなくて、むしろ逆になっていると感じがします。つまり、豊な暮らしは田舎にあるという認識。日本人が「花の都」と呼んで憧れるパリは、住みたくない町の代表になっています。 フランスは、パリを例外とすれば広大な田舎が広がっている国なので、田舎を求めてスイスに行く必要はないのだと思います。それにフランス人にとっては、スイスやドイツは物価が高すぎるので行かない、というのが一般的イメージになっています。今回の私のスイス旅行では、フランス人グループがオーガナイズした旅行で一部分を過ごしたのですが、2泊目の夜は車を飛ばしてフランスに戻ってホテルに泊まるというスケジュールになっていたのでびっくりしました(翌日はまたスイスに戻ったのです!)。旅行をオーガナイズした人の説明だと、スイスのホテルは高すぎるから避けたとのこと。せっかくスイスに行ったのだからスイスに泊まりたい、という意識は皆無なのだなと思いました。似たような山の景色はフランスにもあるので、希少価値はゼロ?! フランス人たちは、自分の国が一番良いと思っているらしくて、つい最近までは外国旅行をする人は少なかったです。フランスには山も海もあって、変化に富んだ風景がある! 食べ物もおいしい! という発想。さすがに最近は外国旅行をする人が多くなりましたが、やはりフランスでは見られないような景色や文化がある国を滞在地に選んでいる感じがします。イギリス、ドイツ、ベルギー、オランダなどからは、フランスの田舎に憧れる人たちが大挙してやって来ているのですが、逆にそれらの国々で長期休暇を過ごすフランス人は例外的な存在です。ただし、近くの国の中でも、田舎文化のフランスからすると異質な、都市文化の歴史があるイタリアは憧れる人が多い感じがします。 国民性の違いというのは一番興味深く感じています。チェコはフランスから車で一度だけ行ったことがあるだけですが、独特の雰囲気があって、とても気に入りました。石川さんのブログを開いてみたら絵が素晴らしいので驚いてしまったのですが、ご専門なのだと知って納得。私の印象に残っているチェコの雰囲気を感じさせる絵でした。ますます腕を磨かれますように!
- アルプス -
Otiumさんは「ハイジ」がお好きだったんですね。わたしは、小さいときに、岩波の子どもの本で家にあった「山のフリスマス」という本が大好きでした。クレヨンで描いたような温かくて落ち着いた絵、とても豊かな山村の様子、パイプをふかしているすてきなおじいさん。「町の子ハンシがチロルの山のハーマンおじさんの家へ、クリスマスをすごしに出かける」というお話なのですが、大人になってから、これがオーストリアのチロル地方のお話で、しかも第二次大戦前の山村の話だと知りました。とてもゆったりした豊かな雰囲気の絵本でした。その後、大好きで読んだケストナーの本にもしばしばチロルでの休暇の話が出てきました。 わたしは都会育ちなのですが、日本の農山村の風景、とりわけ、里山の美しさが大好きです。でも、そこに住むのは、とりわけ、「お嫁さん」として住むのは大変ですね。で、日本の場合は、豊かな田舎を捨てて、特に若者が都会に集中しましたし、今もその傾向が続いていますね。 日本の四季、日本の各地方ってとても豊かだと思うのですが、日本人自体があまりそれを認識していないように思います。
2008/09/14 08:38 | URL | Saule[ 編集]
- Re: アルプス -
Sauleさんへ
「山のクリスマス」、読んでいませんでした。寒さが厳しい冬に山村で過ごすというのも感動を与えるものでしょうね。チロルの第二次大戦前のお話しですか。今回のスイス旅行では昔の家々を移転したパークを見学したのですが、昔の家のつくりはとても興味深かったです。チロルでは農家民宿に泊まってことがあったのですが、古い家とはいえ、かなり立派になっていて、山の中の小さな昔の家の雰囲気は味わえませんでした・・・。 >日本の農山村の風景、とりわけ、里山の美しさが大好きです。 心がなごむ風景ですよね。日本人の原風景というのは、家の裏に山があって、柿の木があって・・・ というのをどこかで読みました。私も東京育ちで、そういう風景は絵で見るくらいで育ったはずなのに、日本の風景を思い浮かべると、そうなっているかも知れません。でも、好きというと、リアス式海岸の日本の海です。フランスでは牧場の風景が好き。いづれにしても、フランスにいるときに思い浮かべる日本の美しい故郷のイメージがないのは不幸だと思っています。 >でも、そこに住むのは、とりわけ、「お嫁さん」として住むのは大変ですね。で、日本の場合は、豊かな田舎を捨てて、特に若者が都会に集中しましたし、今もその傾向が続いていますね。 フランスでは都市から農村に人口が移動するのに加速がついています。都会人でも農村に住みやすいところが、日本とフランスの大きな違いだと思います。都会から田舎にお嫁に行っても、全く問題はないですね。フランスでも田舎ながらの人間関係があって、馴染めない人がいるのも事実ですが、それでも住みにくくはならない。自分の好きなように暮らしていれば良いだけですから。農村に高齢人口が多くなっても、フランスでは困らない仕組みになっていますね。日本の農村ならではの空気がなくなってしまうのは寂しいですが、外から入りこみにくい限りは過疎化が進んでも仕方ないな、と思ってしまいます。それと、日本の農村が変に都会風になるのも凄まじいものがあると感じます。日本人は都会に憧れてしまうからでしょうね。 >日本の四季、日本の各地方ってとても豊かだと思うのですが、日本人自体があまりそれを認識していないように思います。 日本は自然が美しすぎるので、それを大切にしようとする気分がヨーロッパに比べると薄いのではないかと感じています。スイスに初めて行ったとき、スイスの美しさは山ではなくて、そこを切り開いた農村の佇まいにあるのだ、と驚きました。日本を開国当初に訪れた外国人たちは風土の美しさに感嘆していたのに、残念なことです・・・。
- 山のクリスマス -
子どものときには、自分の好きな本について、誰の作品とか、いつの作品とか、考えないですよね。 でも、ちょっと調べてみましたら、「山のクリスマス」は、後にパリを舞台にしたマドレーヌという女の子のシリーズで有名になった、ベーメルマンスという人の、最初の作品でした。 マドレーヌのシリーズもとても活き活きしていて良いのですが、この「ハンシ」(原題)は、温かくて落ち着いた感じが大好きです。
2008/09/18 13:33 | URL | Saule[ 編集]
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Sauleさんへ
そう言われてみると、子どものときに本を読んでいるときは、作家の名前とか時代の背景などは全く無視していますね。ついでに思いだしたら、20歳近くなるまで、私の愛読書にはフランスという国はほとんど登場していなかったような気もしてきました・・・。
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