| Login |
2006/10/09
フランスの森でとれるキノコの中で、私が一番好きなのは「死者のトランペット」という恐ろしい名前がついているキノコかも知れません。

香りがあって、キクラゲのような歯ごたえがあるのが気に入っています。そのままソテーにしても良いし、生クリームソースにもよく合います。

黒いトランペットのような形をしているキノコなので「死者のトランペット」と呼ばれるのでしょう(仏語では trompette de la mort ないし trompette des morts)。毒キノコに付けたら良いような名前。一度聞いたら忘れられません。

craterelleとも呼ばれるそうですが、私は聞いたことがないような気がします。

日本のフランス料理用語では「くろらっぱたけ」となっていました。

そのキノコがとれるようになったと聞いて、雨があがるのを待っていました。

日曜日は快晴。しかも、久しぶりに暖かい日になりました。キノコを探しに行こうというお誘いがあったので、すぐにのりました!


◆死者のトランペット狩り

黒くて小さいので、とても見つけにくいキノコです。

遠くから見て「あった、あった!」と喜ぶことはできません。足元に生えているかどうかを探すということになります。

でも一つ見つかれば、周辺にまとまってあるのが長所。



黒いキノコが見えるでしょうか?
キノコがあるところに赤い矢印を付け、まとまってあるところを赤丸で囲んでみました。


まだキノコは生え始めなので、ちらほらとある程度でした。


◆また森で迷子になった私...

一カ月前に別のキノコを森に探しに行ったときのことを日記(森でキノコ狩り)に書いたのですが、方向音痴の私が森にキノコを探しにいくときには警報ブザーを持ちます。

ところが、今回のキノコ狩りは急に決まったことなので、ブザーを持つのを忘れてしまいました...。

キノコ探しに夢中になっていて、ふと気が付くと誰もいない!

道のない森の中は同じに見えるのですよ...。どちらの方向に行けば良いのかなんて分かりません。

声をはりあげてみたのですが、返事はない。

ここで一生を終えるなら、せめて最後の晩に暖かいように上着を持ってくれば良かった... などと思ったりしました。こういうときの時間は長いように感じますが、実際には大したことはないはずなのですけれど。

ふと、思い出しました。この前に帰国したとき、小さなホイッスルを売っているのを見て、電池式と違って便利かも知れないと思い買っていたのでした。便利そうな商品を見ると、みんな欲しくなる私なのです。

それを持っているかも知れない!

リュックの中をかきまわしてみると、ホイッスルがキーホルダーに取り付けてありました。

勢いよく吹いてみる。大きな音が森に響き渡りました。

何回も笛を吹いていたら、「オーエー!」という声が返ってきました!

私が歩いていたのとは全く逆の方向。声を出しているのは一緒にキノコ狩りに来た友達なのか、全く違う人なのか分からないけれど、ともかく誰かに落ち合えば何とかなる...。

そのうち友人たちの姿が見えてきました。こんな小さな笛でも役に立つものです!


◆収穫量は少なかったけれど...

1時間くらいの森の散歩になりました。

友達の家に着いてから撮影した私たちの収穫です。



まだ死者のトランペット茸は生え始まったばかりなので、大した収穫量ではありませんでしたが満足。

友達の家では、別の日にとったキノコが干してありました。



調理すれば膨らみますから、このくらいストックできれば嬉しい量です。


このキノコは、洗って干しておけば良いだけなので保存はとても簡単です。

このまま気温が下がらなければ、かなりとれるようになるだろうと友達が言います。

またキノコ狩りに行きたいな...。迷子になっても懲りない私です!


最高級乾燥きのこ ドライトランペット最高級乾燥きのこ ドライトランペット


【追記】

レストランのシェフと話していたら、このキノコの名前は不気味なので、市場では別の綴りにして売られていることもあるのだと教えてくれました。

trompette des Maures と綴るもの。つまり、trompette des morts の morts(死者)の部分を同じ発音をする Maures (ムーア人)としているとのこと。

インターネットで検索してみたら、本当にそういう綴りで同じキノコが販売されていました。

ついでに「くろらっぱたけ」は、日本でも生えているような感じがしました。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べるキノコ


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
Re:キノコ狩り: 死者のトランペット(10/09)
日本名の「くろらっぱたけ」に笑ってしまいました。

「死者のトランペット」と言うと、なんとなく謎めいていて、いわく有りげな感じがするのですが、「くろらっぱたけ」は見た目そのままという感じ(^^;
2006/10/10 | URL | YUMI@J301  [ 編集 ]
【Re】YUMI@J301さんへ / 死者のトランペット
>日本名の「くろらっぱたけ」に笑ってしまいました。



⇒ 私は日本名を見たとき、なるほど・・・ と感心してしまっていました。



>「死者のトランペット」と言うと、なんとなく謎めいていて、いわく有りげな感じがするのですが、「くろらっぱたけ」は見た目そのままという感じ(^^;



⇒ 本当ですね! 「らっぱ」という言葉にも笑ってしまいますね。



キリスト教についてよく知らないのですが、たぶん「死者のトランペット」というのには意味があったと思います。ミサ曲にはトランペットが高々となる場面があるので。



フランス人にとっては、このキノコはそのイメージがあるのでしょうが、日本語で表現すると「くろらっぱたけ」で良いのでしょうね。文化の違いって、本当に面白いです♪
2006/10/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:キノコ狩り: 死者のトランペット(10/09)
きのこは好物ですが、くろらっぱたけ!は知りませんでした。これは食べてみなければ・・・・

と思います。



私は迷子は町でも山でもなります。^^;
2006/10/11 | URL | HappyHoppy  [ 編集 ]
【Re】HappyHoppyさんへ / 死者のトランペット
くろらっぱ、おいしいですよ♪ でも、HappyHoppyさんがお住まいのところには、珍しいキノコがたくさんあるのではないかしら?
2006/10/11 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する