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2006/10/03
昔のフランスでは高校の給食にもワインが出たと聞いて驚いた私ですが、私が入院していたフランスの病院でも、リクエストすれば飛行機の中で出るようなワインの小瓶が食事のときに出ました。

でも昔に比べれば、フランスのワインの消費量は大きく減りました。最近は酒飲み運転の規制が非常に厳しくなったので、お酒の消費は落ち込んでいます。


◆ お茶代わりに食前酒

フランスも、田舎には昔の良き伝統が残っています。

特に、ここはワインの産地ブルゴーニュ。家に誰か来たら、食前酒をすすめるのが礼儀になっているようです。女性だけが来た場合は、その人がお酒好きということでなければ出さない感じはしますが。

男性には食前酒をすすめるのが普通。従って、友達の家に行く人たちも食前酒の時間に行くということになっているようにも見えます。つまり、昼食の前か夕食の前。

やって来た誰かにお酒をすすめるというのは、友達のような親しい人ばかりではありません。修理をしに来てくれた人とか、郵便配達の人が小包を届けてくれたとか、警察官が挨拶に来たとか、誰でもそうなのです。

それほど親しくない人でも、ここでお酒をすすめておくと、後々の関係が良くなる!

つまり、日本ならお茶を出す場面で、こちらの田舎ではお酒を出すのです。

もっとも、車を運転して来る人たちなわけです。最近は飲酒運転で捕まるのを恐れて、お酒を遠慮する人が増えてきたとは感じています。


◆ 酒飲み運転規制が厳しくなってからのレストラン対策

レストランでは、お酒を飲む客が少なくなったと嘆いています。その対策として、2つ考え出したという印象を私は受けています。

一つは、「飲み残したワインはお持ち帰りください。ボトルを入れる袋も用意してございます」というもの。

これは、少しだけワインを飲みたいと思った人に注文を決心させる方法です!

* どういう袋なのかご覧になりたい方は、過去の日記(シャブリの町で昼食)に入れた写真をご覧ください。


もう一つは、グラスワインを飲めるレストランが増えたこと。

従来は、グラスワインというと安物ワインのイメージが大きかったのです。ところが最近は、飲んで嬉しいような銘柄ワインをグラス売りし、しかもチョイスも増えてきました。

家庭で飲み残しのワインを保存するときには、こんな道具を使うのが定番です。

バキュバンセット(ポンプ1個、ストッパー1個つき)バキュバン

ところが、レストランでグラスワインを出すとなったら業務用装置を設置できるので本格的!



管でワインを吸い上げて、蛇口のようになっている下の部分からワインを注ぐシステム。

ビストロで撮影した写真です。あまりワインの種類がない例で申し訳ありません。
もっと適切な写真を撮っているのですが、現在は私の写真のデータベースを再構成中なので写真を簡単には探し出せない状態になっているのです...。



レストランの人の話しだと、高級ワインをグラスで売るのはかなり成功しているとのこと。

飲酒運転取締りと言っても、フランスではワイン1杯くらいは飲んでも全く問題なく許されるのです。

せっかくの食事なのでグラスワインにする。1杯か2杯しか飲めないなら、高くても良いワインが飲みたい、というわけなのでしょう。


◆ 公共の場で酔っ払いを見ることは少ない

日本では、夜に帰宅するときに電車に乗ると、酔っ払った人をよく見かけますよね? フランスの公共の場では、ほとんど見たことがありません。

たまにはホームレス人がワインのボトルを抱えてヘベレケになっている姿を目にすることがあります。でも日本のように、普通のサラリーマンが酔っ払った醜態をさらしているというのは見たことがありません。

パリのメトロのホームなどでは、酔っ払っている人がベンチに寝ているという光景があるのでしょうか?

パリのメトロにはそれほど乗らないし、夜は危険なので「絶対に乗るな!」とパリに住むフランス人たちから言われてしまっているので、観察する機会がありません。


◆ フランス人だって酔っ払う

フランスではかなりお酒を飲むので、もちろん酔っ払う人もいます。

親しい人たちが集まった席では、酔って陽気になると場をもりたてるので大歓迎。そこに食事会の楽しさがあります♪

ただし、ちゃんと座ったままでウトウト寝てしまう人もあります。喧嘩腰になってしまったのも見たことがあります。でも、もどしてしまう状態というのは見ていないですね...。

でも、それはテーブルについている人たちのこと。

地方都市や田舎では、その後は車に乗ってしまうので(危ないものですが!)、電車の中で酔っ払った状態でいるということがないわけです。それで、知らない人が酔っ払っている状態を見ることができるのはパリくらいだろうと、私は思って、どうなのだろうかと疑問に思っています。

ワインの産地であるブルゴーニュの田舎では、アル中の話しは珍しいものではありません。何しろ食前酒を飲む機会が多いので無理ありません!

アル中レベルになると、食前酒にはウイスキーのようにアルコール度が強いお酒を際限なく飲んでいます。日本の酒飲みのように、お酒が好きな人は食べないで飲むのを好むのも同じようです。それで、よけいにアルコール度が高まる!

アル中の人たちに関するウワサ題しでは、車の免許を取り上げられたとか、喧嘩して怪我をしたとかいう話しがでてきます。男性のことばかりですが。

車がないと身動きできないのがフランスの田舎なので、車の免許を取り上げられるのは致命的な問題になります。医者からお酒を飲むことを止められて、必死に禁酒している知人も何人かいます。

フランスにも酔っ払いはたくさんいるわけなのです。

でも、日本のように電車のホームや道端で酔っ払った人を見かけることが、フランスにもあるのでしょうか?...

* * * * * * * *

前回の日記(ブルゴーニュ風フォンデュはブルゴーニュの郷土料理なのだろうか?)の続きを書こうとしたのですが、その前にこの話しを書いておかないと理解していただけないと思って脱線しました。

ブログ内リンク:
★ 目次: ワインの歴史、ワインビジネス、飲酒規制、ワイン文化など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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コメント
この記事へのコメント
そうですよねー
フランスは16歳から飲めるんですよね?だから高校生も堂々と飲めるってことですよね。

でも歴史をたどればワインや(ノルマンディでは)シードルは水代わりだったわけだし、文化ですよね。

ところで道ばたの酔っぱらいですが、ここル・アーブルでは町中ではときどき若い子たちが何人かで酔っぱらっているのを見かけますが、おじさんたちそはそれこそアル中やホームレスの人を除いては、見かけません。

まず日本人とはアルコールの限界値が全く違います!それに大人たちはホームパーティーで飲むことがほとんどで、日本のように居酒屋(ないけど)やバーで長い時間を過ごすことが稀なように思います。
2006/10/03 | URL | moel  [ 編集 ]
Re:フランス人のアルコール飲料消費は激減しているのだけれど(10/03)
ワインのお持ち帰り袋は日本にも欲しいです。たくさんは飲めないけれどワイン好きの意見でした^^



よっぱらいは世界中にいますが国によって飲む場所と帰宅方法がかなり違うのですね。日本も(おやじ狩)などと騒がれて大分治安も悪くなったのですがまだまだ・・



アルコールに呑まれないで楽しむ飲み方ができれば

おしゃれなのに・・

2006/10/04 | URL | HappyHoppy  [ 編集 ]
【Re】moelさんへ / そうですよねー
>歴史をたどればワインや(ノルマンディでは)シードルは水代わりだったわけだし、文化ですよね。



⇒ moelさんがブログに書いていらしたように、フランスは水が日本のようには美味しくない。平野部が多いからかな?・・・ それで昔はアルコール飲料を水代わりにしていたのではないかな、という気もしています。



>道ばたの酔っぱらいですが、ここル・アーブルでは町中ではときどき若い子たちが何人かで酔っぱらっているのを見かけますが、おじさんたちそはそれこそアル中やホームレスの人を除いては、見かけません。



⇒ 思い出してみると、酔っているらしい若者たちが道で大声をあげて騒いでいたりするのはありますね。



>まず日本人とはアルコールの限界値が全く違います!



⇒ そうですね。アル中と言われている知人を見ていても、ただ大量に飲んでいるというだけで、どうしようもない泥酔状態にはなっていように見えます。



>大人たちはホームパーティーで飲むことがほとんどで、日本のように居酒屋(ないけど)やバーで長い時間を過ごすことが稀なように思います。



⇒ そうですね。ただし田舎には、集会所の機能を果たすカフェに食前酒を飲みに行く男性たちがいて、これがかなりアル中を生み出していると感じています。でも田舎のカフェはEU規制で閉店に追い込まれているので、コミュニティー崩壊は残念だけれど、アル中は減るのではないかと思っています。

2006/10/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】HappyHoppyさんへ / フランス人のアルコール飲料消費は激減しているのだけれど
>ワインのお持ち帰り袋は日本にも欲しいです。たくさんは飲めないけれどワイン好きの意見でした



⇒ 日本は料理のお持ち帰りの風習もある国なので、やっても良いと思うのですけれど。ワインを注文してくれたらレストランも利益が出るわけなので、良いことづくめのシステムだと思います。



>日本も(おやじ狩)などと騒がれて大分治安も悪くなったのですがまだまだ・・



⇒ 「おやじ狩り」とは何かインターネットで調べました。教えてくださり、ありがとうございます♪



考えてみると、日本は犯罪が少ないからベンチに寝ていたりできたのだ・・・ と思ったりしました。フランス人が日本を旅行すると、電車の中でぐっすり寝ている人たちが多いのに驚くそうなのですが、フランスでこんなことをしていたらスリにあうので出来ないと言っていたのを思い出しました。



>アルコールに呑まれないで楽しむ飲み方ができればおしゃれなのに・・



⇒ そうですね。体質にもよってしまうのも問題・・・。それと日本酒は、大量に飲むと悪酔いしやすいお酒なのではないかな?・・・

2006/10/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:【Re】moelさんへ / そうですよねー(10/03)
ブルゴニッシモさん

私がネットでワインの歴史を調べたときにはやっぱり水がわりの飲み物だったとありました。まだ水道ができる前、飲み水に困ることが多かったのだとか。

今でも南の方では渇水になるくらいだから、昔はほんとに水に困っていただろうと思われますよね。

私が彼のお父さんに、お茶は日本では昔から水のように飲まれていると説明したとき、ちょうどここではシードルがそうだよ、と言っていました。
2006/10/04 | URL | moel  [ 編集 ]
【Re】moelさんへ / ワインと水の関係
>私がネットでワインの歴史を調べたときにはやっぱり水がわりの飲み物だったとありました。まだ水道ができる前、飲み水に困ることが多かったのだとか。

>私が彼のお父さんに、お茶は日本では昔から水のように飲まれていると説明したとき、ちょうどここではシードルがそうだよ、と言っていました。



⇒ やっぱり、そうでしたか。ブルゴーニュも昔はどこにでもブドウ畑があって、今では飲む人がいないような不味いワインがたくさん生産されていたのだと聞きました。



>今でも南の方では渇水になるくらいだから、昔はほんとに水に困っていただろうと思われますよね。



⇒ そうでしょうね・・・。石灰質の土地というのは水がたまらない。真夏に水を庭にまくと、嘘のように地面に吸い込まれてしまうので驚きます。



オーベルニュ地方を旅行したときに井戸水を使っているお城のB&B民宿に泊まったのですが、水がおいしいし、顔を洗うとスベスベになるので驚きました。こういう山間地方は例外的ですよね。
2006/10/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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