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2006/07/12
季節がよくなると、「ヴィッド・グルニエ(vide-grenier)」のお知らせが電信柱などに張らているのが目につきます。

文字通りに訳せば「屋根裏部屋を空にする」というセール。広場などにできる青空市。不要になったので屋根裏部屋に放り込んでいたような色々な物を並べます。

訳語を知らないので、ここでは「屋根裏部屋セール」としておきます。



掘り出し物もありますが、「タダでくれる」と言われたって断りたくなるような物が多いのが特徴! つまりは、ガラクタ市です。

「こんな物にも値段をつけて売るの?!」と思ってしまうのですが、「こんな物を買うの?!」という人たちも多いので成り立っているらしい。

小さな村で住民たちが協力して何かイベントをやろうとしたら、こういうのがしやすいからなのかな?... もう、あっちこっちで見かけます!

プロの骨董品屋が目をつけて入り込んでくるのを規制するようになったとか聞きました。フランスは税金や社会保険料が高いので、収入を申告しないで仕事をすることに関しては非常に厳しいです。

それが効果をもたらしているのか、私が先週行った屋根裏部屋セール(上に入れた写真)ではプロらしき人たちがいなくて、本当に住民たちがガラクタを持ち寄って並べている市でした。

役場前広場に設置されていて、ボランティア消防団の人たちが軽食を出すスペースを設けていました。のどかな村のイベント!


◆屋根裏部屋セール(vide-grenier)の歴史

このヴィッド・グルニエは、アングロ・サクソンの国で行われる「ガレージ・セール(garage sale)」の影響でフランスに生まれたのではないでしょうか? その証拠に、カナダのフランス語圏での表現には「屋根裏部屋(grenier)」という文字はなくて、「vente de garage」と呼ばれているらしいです。

パリのノミの市などについてはちゃんとした歴史が調べられたのですが、この屋根裏セールについては大して情報が出てきませんでした。

フランスでは1970年代に登場して、1980年代に盛んになったらしいという程度。

そもそも、個人がガラクタを売るのは余り良い目で見られなかったらしい。本来のキリスト教精神から言えば、いらないものは施し物として寄付すべきものと思われていたのだとか。パリのノミの市でも、廃品回収業はさげすんだ目で見られていたので、パリのはずれに追いやられてノミの市ができるようになったのでした。


◆リール市のBraderie de Lille

そういう背景があったのですが、北フランスにあるリール市には、昔から屋根裏部屋セールのように住民たちがいらないものを持ち寄る市が開かれているのだそうです。始まったのは15世紀と推定されています。

このリール市の市はBraderie de Lilleと呼ばれて、飛びぬけて大規模なものらしい。

いつか行ってみたいな。でも、毎年やっていたら(毎年9月の初めの週末に開催)、やっぱり屋根裏部屋には大したものは残っていないはずだと思ってしまいますが...。

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コメント
この記事へのコメント
Re:最近のフランスはガラクタ市で村おこし?(07/12)
こういうのは、せちがらくなくっていいですね♪



毎年9月の初めの週末だけでなく、地方によって開催の期日はまちまちなのでしょうか?!



シーズンに何箇所か「はしご」してみたいです!
2006/07/12 | URL | はるる!  [ 編集 ]
【Re】はるる!さんへ / 最近のフランスはガラクタ市で村おこし?
>毎年9月の初めの週末だけでなく、地方によって開催の期日はまちまちなのでしょうか?!



⇒ リール市の市は9月初めの週末になっているそうですが、その他のところは色々です。野外活動ができる春先から始まって、寒くなる前の秋なのが普通です。やはりピーク時は夏です。



>シーズンに何箇所か「はしご」してみたいです!



⇒ 楽しいかも知れませんね。ただし、ある程度本格的な市になると、入場料を取ったりするところもあり、何も見る価値がないものばかり出展されていると腹がたってしまいます。

2006/07/12 | URL | Bourgognissimo  [ 編集 ]
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