| Login |
2008/09/16
フランスでお腹いっぱいになる料理というときには、北アフリカの料理クスクスと、ドイツと国境を接するアルザス地方の料理シュークルート(ドイツ語ではザワークラウト)が代表にされることが多いです。

それから、フランス南西部の郷土料理で、豆がたくさん入っているカスレも、そう言われるかな?・・・

カスレはともかく、クスクスもシュークルートも、野菜たっぷりの料理なので消化が良く、私はフランス料理のこってりしたのを食べたときの方が胃のもたれが残ります。

フランス人が「腹が膨れる料理」とするのは、安くてたくさん出てくる、という感覚で判断しているのではないかという気もします。つまり、ここにあげた3つの料理は、洗練された高級料理というイメージとは結びついていません。でも、上手に料理されていると、素晴らしくおいしいのですけれど!


クスクス (Couscous)

一度聞いたら忘れられない名前に聞こえませんか?

フランスには昔の植民地だった北アフリカからの移民が多いので、クスクスを食べさせるレストランはかなりたくさんあります。

クスクスは小麦粉の粉(スムールと呼ぶ)をふかしたものがご飯のような感覚で出てくるので、よく知られた料理なので、日本でカレーライスを食べる感覚に近い感じがします。

ひところ、一番おいしいクスクスを探してしまったりしました。

パリに住む友達に「ここが一番おいしい!」という裏町のレストランに連れていってもらったり、パリで一番おいしいモロッコ料理の店で食べたり・・・。

でも、最近気に入っているのは、この料理が出る店 ↓

クスクス

先日、久し振りに(と言っても半年ぶりくらいではないかな?)、この料理を食べに行きました。

肉を焼いたものと、ソースが別になっていているのが好きなのですが、これは両方を一緒の鍋に入れています。ハーブの香りがすばらしい肉団子が気に入っているのです。

焼いた肉が別に添えられているときは、皿が火で温められているのが好きです。

つまり、こんな具合 ↓

クスクス


スムールにこだわる

スムールは、別の皿で出されるのが私の絶対条件!

パリなどの専門店でないところでクスクスを食べると、ひと皿に全部乗せているのが出てくることもあるのです。

この大盛りの形で出されると、食べているうちにスムールが水分を吸ってくるので、おいしくない。少しずつ、食べる量のスムールと肉とソースを取りながら食べて、それが食べ終わったら追加する、という形でないと私は耐えられません。

クスクスの味は、肉の質とソースによりますが、小麦粉の粉(スムール)のふかし方も、おいしいかどうかの大きな条件になります。ここのレストランのスムールはサラサラなのです。

テレビの料理番組で、パリで一番おいしいというモロッコ料理のレストランのシェフがスムールの炊き方を披露しているのを見たことがあります。ふかしている途中で鍋を開いてかき混ぜて(水も少し足していたような気もしますが、忘れた!)、それからまたふかすのがコツなのだとか。

それから、スムールは粒の大きさも色々あるのですが、私は細かい粒のが好きです。


クスクスは、日本でも知られているらしい

長いこと、クスクスは日本ではほとんど知られていないと思っていたのですが、ご存じの方はあるようですね。

ちゃんと日本でも材料を売っていました ↓

 クスクス


こんなのもありました ↓



雑誌等で話題沸騰!!
池袋のフレンチレストラン「La poule au pot(ラ・プール・オ・ポ)」より極上のお取り寄せ!

極旨フレンチ「本格クスクスセット」


話題沸騰ですか?!
でも、分かる気もする。クスクスって、日本人の味覚に合っていると思うのです。

フランスでも、クスクス専門のレストランはお持ち帰りというのをたいていやっているので、日本でするレストランがあってもおかしくありません。

でも、クスクスをフレンチと言ってしまったら、クスクスを生んだ国の人たちに悪いのではないかな?・・・


クスクスを作るのは手間がかかる

クスクスを家庭で作る人もいます。大変そうなので、私は作ってみたことがありません。得意料理にしている友達の話しだと、大量にできるので大勢が集まるときは便利なのだそうです。

私のブログをリンクしてくださっている木蓮さんのブログに、つい最近、クスクスの作り方を写真で見せる日記が入っていました:
クスクスの作り方見学

ご興味のある方はご覧くださいね。
木蓮さんへ: 断りもなくリンクしてゴメンナサイ。時々コメントを入れようとするのですが、いつも「送信」のときに切れてしまうのです・・・。


クスクスの話しが長くなってしまいました。どうも、食べ物のことばかり書いているような気がする・・・。反省・・・。

この日記を書きだしたのは、このお腹がいっぱいになる料理を食べた日に見たもののことを書きたかったからでした。
もうだいぶ日が立つのに、あの光景が心の中から離れません・・・。

レストランを出てから、腹ごなしに少し歩きました。
それから車に乗ろうとしたら、ふと目に飛び込んできたものがあったのです。

- 続く -


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
リンクありがとうございます
Otiumさん、おはようございます。

リンクありがとうございます。リンクは大歓迎ですので、謝られると恐縮です^-^。「クスクスについてだ!」と思って読んでいたらリンクしていただいていたので嬉しく思いました。

私も久し振りにクスクスを食べに行きたいなと思います。このクスクス作りを見に行ったときも、親戚一同が集まるからクスクスをということになったようですが、普段人数が少ないと作らないそうです。

でもここのところラマダンでアラブ系のお店はお昼は閉まっている所が多いですし、開店時間が不規則で行きにくいです。(そもそも開店しているのかなと思います)

久し振りに食べたいんですけど、自分で作るのには時間がかかりすぎてしまいます。
クスクスでなければ、シュークルートもいいですね!
2008/09/18 | URL | 木蓮  [ 編集 ]
お肉の話
フランスのお料理で普通っぽいものと言ったら、ビフテク・フリットのような気がしますが、クスクスって羊、シュークルートって豚ですよね。お肉の棲み分け、みたいな感じがして面白い、とちょっと思ったものですから。
2008/09/18 | URL | Saule  [ 編集 ]
Re: リンクありがとうございます
v-22木蓮さんへ

>ここのところラマダンでアラブ系のお店はお昼は閉まっている所が多いですし、開店時間が不規則で行きにくいです。

ラマダンでお店が閉まるというのは意識していませんでした。気を付けないといけないですね。確かに、自分は食べないのに食事をつくるというのは辛いでしょうね。一度、これはラマダンのときに食べる特別なお菓子なのだという説明付きで、盛り合わせデザートが出てきたことがありました。お菓子の一つ一つに意味があるみたいでしたが、説明は理解できませんでした!

>このクスクス作りを見に行ったときも、親戚一同が集まるからクスクスをということになったようですが、普段人数が少ないと作らないそうです。

私も大勢集まるときにクスクスを作るのしか見たことがないですね。そこが日本に浸透したカレーライスとは違うところでしょうね。

>クスクスでなければ、シュークルートもいいですね!

私も食べたくなりました^^。2年前にアルザスを旅行したときに本ものを食べ比べして滞在しながら、こんなにおいしいものかと驚いて、それ以来、食べていないような気がします。

その後、知り合いになったフランスに住むドイツ人が、「ザワークラウトはもっとおいしいのだ!」と自慢して、招待するからと言ったので、期待を膨らましたことがありました。ところが、作ってくれた日は都合悪くて行けなかったので、がっかり。でも、お呼ばれした人たちにどんなだったか聞いたら、変に水っぽくて、「まずくて食べられるものではなかった」と答えたので、ガッカリは消えました。でも、彼女がご馳走してくれた手作りケーキもひどくまずかったので、お料理が下手な人なのであって、ザワークラウトよりシュークルートの方が美味しいのだとは言えないだろうと思っています。
2008/09/18 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: お肉の話
v-22Sauleさんへ

>フランスのお料理で普通っぽいものと言ったら、ビフテク・フリットのような気がしますが、

そうですね。フランスで一番つまらない料理は何かと聞かれたら、私もそう答えるような気がします。フリットなしにしても、牛肉の美味しい部分の名前が出てきていないと、「な~んだ」となりますね。

>クスクスって羊、シュークルートって豚ですよね。

まがい物でない限り、クスクスには絶対に豚は使わないでしょうね! ヒツジ以外には、メルゲスというソーセージや鶏肉も定番のように思います。

シュークルートに入っているは豚がベースのような気がしますね。ユダヤ系の人は豚でなく牛を使うのかしら?・・・
2008/09/18 | URL | Otium  [ 編集 ]
大好物です。
今回はクスクスの話ですね!
野菜がたっぷり取れてお腹いっぱいになれるので大好きです。
今年の5月にモロッコに行ったので、毎日毎日クスクス食べてました。不思議と飽きないですよね。
肉ボールソース入りやチキン入り、いろいろなソースを使うからでしょうか。
でも、1つ言わせて欲しいです。
かぼちゃ入りソースを食べたのですが、日本のかぼちゃと全然違う。あのねっちょり感がなく、むしろカブ?という感じじでした。それだけはがっかりでした。

日本では知る人ぞ知るという感じでしょうか。今のところ周りの人たちからクスクスの話題が出たことはないような気がします。
2008/09/19 | URL | NATASIA  [ 編集 ]
日本のフランス料理
フレンチっていうと気取ったお高いところが多くて、そういうところでは、「普通」のフランスのお料理、つまり、フリット山盛りのステーキとか、キャベツどっさりのシュークルートとか、クスクスとかは出さないので、日本では、そういう「普通」のフランス料理が逆に知られないのでは、と思います。わたしの行くところは、これらのものも、コッコヴァン(フランスを代表する鳥はニワトリでしょうから敬意を表して名前を出しておきます)も、エイヒレのポワレ(わたしの大好物)も出ます。
デザートには、昔はいつもフランがありましたが、今はいつもウフ・ア・ラ・ネージュがあります。
2008/09/19 | URL | Saule  [ 編集 ]
はじめまして
はじめまして!
フランスの食文化に興味あります。よろしくお願いいたします。
ところで、料理大国フランスといっても北アフリカ、アルザスと周囲の影響もかなり受けているんですね。地理的に欧州の真ん中なので四方の影響を受けやすいということのなのでしょうが、だからこそ、フランス料理は発達したんでしょうかね?
2008/09/19 | URL | Mercury  [ 編集 ]
v-22NATASIAさんへ

>今年の5月にモロッコに行ったので、毎日毎日クスクス食べてました。不思議と飽きないですよね。

モロッコは食事がおいしいですよね。屋台の料理でもおいしいので感激しました。私はクスクスを毎日は食べなかったような気がしますが、バリエーションもあるのであきないように思います。

>かぼちゃ入りソースを食べたのですが、日本のかぼちゃと全然違う。

フランスでも普通のかぼちゃは、日本のとは全く違いますね。野菜の状態からして水っぽいです。長く置いておけるのですが、ある日ペチャンとつぶれて、大きなカボチャが水たまりになったのには驚きました。まさにシンデレラのカボチャの馬車が夜中の12時とともにつぶれたイメージ。私も日本のカボチャの方が好きですが、フランス人たちはグラタンやスープにしています。カボチャではないと思って食べることにしています。クスクスに入れたのは食べたことがあるかな?・・・ ズッキーニの代わりにはなるような気がします。

>日本では知る人ぞ知るという感じでしょうか。今のところ周りの人たちからクスクスの話題が出たことはないような気がします。

そんなには広まっていないですか。
2008/09/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: 日本のフランス料理
v-22Sauleさんへ

>日本では、そういう「普通」のフランス料理が逆に知られないのでは、と思います。

そうでしょうね。日本のフレンチは、西洋料理をフランス料理と呼んで出すのと、フランス顔負けに洗練された料理を出すのとに分かれてしまって、中間が少ないような気がします。

>わたしの行くところは、これらのものも、コッコヴァン(フランスを代表する鳥はニワトリでしょうから敬意を表して名前を出しておきます)も、エイヒレのポワレ(わたしの大好物)も出ます。

そういうレストラン、良いですね。コッコヴァンはブルゴーニュの郷土料理です♪ 日本で雄鶏を手に入れるのは大変なのではないかな? フランスでも、売っているのを見るのは珍しいです。

>デザートには、昔はいつもフランがありましたが、今はいつもウフ・ア・ラ・ネージュがあります。

これも庶民的で良いですね。この2つのデザートは、私はフランスでは余り選ばない気がします。もっと変わったのを食べたいと思ってしまうからだと思う。
2008/09/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: はじめまして
v-22Mercuryさんへ

>料理大国フランスといっても北アフリカ、アルザスと周囲の影響もかなり受けているんですね。地理的に欧州の真ん中なので四方の影響を受けやすいということのなのでしょうが、だからこそ、フランス料理は発達したんでしょうかね?

私は逆に、フランス人の食感は非常にかたくなで、他の国の料理を受け入れないと感じています。日本人はどんな国の料理も受け入れるのとは比較になりません。ただし、昔は国が同じだった(つまりフランスではなかった)地域が国境にはあるので、そこでは隣国と同じ料理が郷土料理になっているわけですが、フランス人はフランス料理だと思っている!

外国料理は、安いという点で受け入れられている傾向が強いです。クスクスとか中華料理が代表でしょうか? ピザ屋さんはたくさんありますが、本格的なイタリア料理を食べさせる店は少ないです。つまり、高いお金を出すならフレンチを食べたい、と思うのがフランス人の一般的な感覚のように感じます。

ところが最近のフランスは日本料理ブームです。見た目がきれいで、消化が良いので健康的という、最近の健康志向が後押しをしているようです。でも、フランス在住の中国系が、安い料金で日本料理を食べさせるレストランをたくさん作ったから、というのも大きな理由だと思います。

10年前までは、海苔を食べると話しただけで嫌な顔をされたのに、今では喜んで海苔巻などと食べているので驚きます。ひょっとして、フランス人の味覚は乱れてきているのではないか、とさえ思ってしまいます。
2008/09/19 | URL | Otium  [ 編集 ]
フランスの保守性
Otiumさん
ご回答ありがとうございます!

>フランス人の食感は非常にかたくな

意外と保守的な食嗜好なんですね。というか、英語は認めずフランス語を守る姿勢からすれば、保守的で当然、か。

>外国料理は、安いという点で受け入れられている傾向が強いです。

あくまでも代替としての他国料理ということなんですね?あまり外国にはあまり行ったことないのですが、台北やシンガポールで何でもありでしたので、東アジアと欧州では料理に対するスタンスは結構違うのかもしれませんね。

>ところが最近のフランスは日本料理ブームです。

それは意外。寿司とか食べるんですかね?

>今では喜んで海苔巻などと食べているので驚きます

食材に限っていえば、大航海時代に革命的に変化しているので、口に合えば受け入れることはあるのではないでしょうか?
2008/09/20 | URL | Mercury  [ 編集 ]
Re: フランスの保守性
v-22Mercuryさんへ

>意外と保守的な食嗜好なんですね。というか、英語は認めずフランス語を守る姿勢からすれば、保守的で当然、か。

昔は、フランス人はとても保守的だと思っていました。ファッションにしても、日本では何が流行っているのかすぐに分かるのに、フランスでは流行の先端を着る人というのは非常に限られていたのに。でも、最近は「ああ、これが流行っているのだ」と目につくようになりました。グローバリゼーションなのでしょうね。「英語は認めずフランス語を守る」というのも、最近のフランスではかなり薄れています。英語の単語もたくさん入ってくるようになったし。正しいフランス語にこだわる人たちは知識人階層には残っていますが、若い世代のフランス語はメチャメチャです。今の時代、フランス語をけなげに守っているのはカナダのケベックの人たちだ、と感じています。コンピュータ用語なども、彼らはフランス語で新語を作っているのです!

日本食ブーム:
>寿司とか食べるんですかね?

フランス人にとっての日本食の代表は寿司のようです。大型スーパーでも、まずそうなお寿司のパックを売っているのを見かけます。パリにある日本食を食べさせるレストランの数といったら大変なものがありますよ。

>食材に限っていえば、大航海時代に革命的に変化しているので、口に合えば受け入れることはあるのではないでしょうか?

先日の日記( http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-68.html )で書いたのですが、ジャガイモはフランスに浸透した野菜の好例でしょうね。

おっしゃられて気がついてみると、食材に関しては、フランス人は新しいものをすんなりと受け入れるように思えてきました。アスパラガスがフランスに入った時代も、貴族たちだけに許された高級食材だったし。
2008/09/24 | URL | Otium  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する