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2008/10/07
レストランにあった水差し

初めて行ったレストランで写した写真です。
席につくなり、お給仕の女性がこのピンクの水差しを持ってきてくれました。

日本だと、「いらっしゃいませ」という感じでコップやオシボリを持って来てくれるのが普通ですよね。でも、フランスでは珍しいのです。

彼女が余りにも優しいサービスをしてくれるので、少し驚きました。


なぜ私はそんなことに驚いたのか?

説明しないと分からないですね。

彼女の応対は、日本で感じる礼儀正しさだったのです。これにも説明を加えなければいけないですね。フランスのレストランでは感じが悪いお給仕をする人たちにたくさん出会うのです。

高級レストランでは、さすがプロと思わせるサービスをしてくれます。でも、そうでないときもある。ワインを買い付けに行ったとき、どこのレストランがおいしいかという話しになることが多いのですが、先日はこんな話しをするワイン農家の奥様がいました。

あるミシュラン3つ星レストランは、料理はおいしかったけれど、もう行かない! とおっしゃる。どうしたのかと聞いたら、話してくれました。

彼女の席にはナイフがなかったのだそうです。それでお給仕の人に言ったら、「少しお待ちください」との返事。

こういう高級レストランだから、すぐ持ってくると思ったら、なかなか持ってこない。催促しても持ってこない。

みんなと食事しているので、彼女が食べ始めないと皆に気を使わせてしまうので、待ち切れなかったそうです。

それで3回目の催促をしたら、「あなたは少し待つことができないのか」と叱られてしまったのだそうです!

少なくとも、3つ星クラスでそういう態度をとられるとは思っていませんから驚きたのも当然です。態度が悪いので首になって、解雇前の期間を務めていたウエーターさんだったのではないかな・・・?


フランスの飲食店は水を出す義務がある!

水というのは水道水のことです。つまり、ミネラルウオーターではない水を欲しいと言う人がいたら、無料で出さなければいけないという法律があるのだそうです。

そんなことまで定めた法律をわざわざ作るなんて異常だと思われませんか?!

でも、なかったら、フランスの飲食店では出してくれないところがあるかも知れないですよ。それほどサービスが悪い国なのですから!

フランスのレストランやカフェで水を飲みたいと思ったら有料なのだ、と思っている日本人の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

遠慮しないでお水を注文しましょうね♪ だって、彼らには義務があるのですから。

そんな法律があることは、フランス人でも知っている人はほとんどいないと言われました。ひょっとして、日本にもそんな法律が存在するのでしょうか?・・・


水道水なのに、コップ1杯が1ユーロ!

ところが、数か月前のこと。カフェで水を頼んだら1ユーロ取られたというのがニュースになったそうです。

普通の喫茶店で飲むコーヒーは2ユーロ以下のこともありますし、フランスでは水に氷なんかは入れてくれませんから、これは高い!

法律違反ではないかと言ったら、カフェで何も注文しない人だったとのこと。となると、お客ではないわけなので、「水を出さなければならない」という法律は適用されないのだそうです。

日本で知り合ったフランス人が言っていたことを思い出しました。

「日本は良いな~。喫茶店に行って何も注文しなくても座っていられる!」

当時はフランスのサービスが悪いなどということは何も知りませんでしたから、信じられない話しに聞こえました。

何人もで行って一人だけ何も飲みたくない人がいたとしても、フランスだったら追い出される、と言うのです。フランスに行ったら注意しなければ、と思ったのでした。

追い出す代わりに、水一杯が1ユーロですか・・・。

* 追記: 水が無料かに関することが書いてある業界サイトがありました。法律の条項は余り明確ではないのだそうです: 
La carafe d'eau gratuite ? en pratique, oui, en théorie, non !  le Verre d'eau ? Non !



飲食店で水道水を出すとき

ところで、ごく庶民的なレストランでは、頼まなくても水差しを置くことがあります。でも、ごく例外的です。それに、つまらない水差しをポンとおくのです。無愛想であることも多いです。

ところが、このピンクの水差しを置いてくれたレストランは、そんな庶民的レストランの雰囲気はありませんでした。

しかも、持ってきた女性の水差しの出し方は、とても良かったのです!

いかにもお客様を尊重してくれているような態度。日本で「いらっしゃいませ」と水とオシボリをもらった気分を味わいました。

フランスでサービスが悪いのには慣れてきました。だから、やたらに親切な人に会うと、懐疑心を持ってしまうようになったような気がします。

でも彼女は、料理を注文するときも、とっても態度が良い。自然に優しさがあふれてくる女性でした。なんて親切な人なのだろう! と感激しました。

そういうのはフランスでは余り経験することがないので、この女性はどこの国の人なのだろうと興味を持ってしまいました。

この女性は外国人訛りがあったのです。でも、そういうのって失礼にあたるので聞きにくいですよね。

入口のところのテーブルに外国の雑誌があったので、国の想像がつきました。そちらから話しを持っていって、国籍をつきとめます。

食事が終わってから、彼女のご主人であるシェフを交えて長々とおしゃべりしてしまいました。ご主人はフランス人ですが、奥さんの国で30年くらい住んでいたのだそうです。

奥さんの国の人は、みな穏やかで礼儀正しいのだとのこと。フランスに帰ってきてからは、慣れるのに時間がかかったそうです。

このときの話しは興味深かったので、次回の日記にしたいと思います。

欧米系で、優しさがあふれている人が住んでいる国と言われたら、どこだか想像できますか?
ヒント: ヨーロッパのどこかの国

- 続く -


蛇足:

お客さんに対する態度でないことをされた経験はいくらでもあります。過去の日記でも、幾つか書いてしまっているのでリンクをメモしておきます。
フランスのお客さん商売でサービスが悪いことに関する過去の日記:

久しぶりにパリらしさを味わう♪ 2007/02/19
みんながヴァカンスを楽しんでいるときに働くのは辛い! 2005/07/26
急に元気になった友達 2008/04/03
パリ近郊旅行 <2>: 私のせいではないのに! 2007/10/24
フランスは「お客様は神様」の国ではない  2005/02/18

思い出してリンクしたのはこの程度。まだ他にあるかもしれないですが、全部の経験を書いていたらきりなくあるので、めったには書いていません!

お店のアフターサービスや公共サービスが悪いのは凄まじいものがありますが、特定の相手を名指しでは書けないので避けています。

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コメント
この記事へのコメント
どの国だろう?
フランスではすっかり「サービスされる」ことを忘れています。(笑)
サービスの悪いカフェやレストランが多い中、フランス人としたらこれが普通なのか…と思っていたら、日本食屋では偉そうにサービスを要求するフランス人がチラホラ~。
「ん~~、日本人はあんた達の奴隷じゃない~!」と言いたくなるようなムカつく人も。。。
「日本人はこれが普通!」と思っているのかもしれませんけどね。(涙)

優しさがあふれている人が住んでいる国ってどこだろう~?
デンマークかな~?まだ行ったことの無い国ですが。。。
2008/10/10 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
私は、北欧の国のどこかじゃないかな~と想像します。
スウェーデン?
他の国はわからないけど、スウェーデンにだけ縁があって、語学学校のクラスメイトもとってもいい人たちだったし、遊びにいって過ごしたスウェーデンの印象もとってもよかったし…。

それとも、ポルトガルかな?
旅行で滞在した時に、出会った人たちが素朴だけどとってもあったかい雰囲気でした。

でも、「穏やかで礼儀正しい」となると、やっぱりスウェーデン??
答えが楽しみです。
2008/10/10 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
Re: どの国だろう?
v-22pepe犬さんへ

>サービスの悪いカフェやレストランが多い中、フランス人としたらこれが普通なのか…と思っていたら、日本食屋では偉そうにサービスを要求するフランス人がチラホラ~。

ひやー、そうなんですか? ケシカラン!

私たち、おとなしすぎて負けてしまうのですよね・・・。日仏カップルでも、日本人の奥さんを奴隷のように使っているケースが稀にあって、「頑張れよ~」と言いたくなるのですが、本人たちがそれで良いのだからハッパをかけるわけにもいかない。でも、そういうカップルの姿は見るのが辛いので避けたい・・・ と思ってしまっています。

>優しさがあふれている人が住んでいる国ってどこだろう~? デンマークかな~?

近いです! 

結局、自然が厳しい土地だと、人との助け合いが生まれるのかな? フランスでも、ノルマンディーとか、アルプスの山岳地方に行ったときには、「そんなに親切にしてくれなくても良いのに・・・」と言いたくなるくらい、おせっかいというか、親切な人たちに出会いました。
2008/10/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
v-22すぎちゃんへ

>「穏やかで礼儀正しい」となると、やっぱりスウェーデン??

相変わらず、すぎちゃんはスゴイ! ズバリ当たりました♪

でも、勘だけではなくて、ご経験があったのですね。となると、やはりスウェーデン人の国民性って、そうなんだ!
2008/10/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
無料の水道水
2年前の夏、一人でベルギー・フランスを旅行した際、ブリュッセル・グランプラス付近のカジュアルな小さいレストランに一人で入りました。

すぐ隣のテラス席に座った欧州人(後にフランス人と判明)カップルが「De l'eau, s'il vous plait.」と頼んで普通のピッチャーに入った水道水が出て来たのを見て、私も同じように頼んだら、ミネラルウォーターが出て来て、断りました。

「Carafe de l'eau, s'il vous plait.」と、通常水道水を頼む時にはお願いしますが、私の発音が非常に悪かったのか、いかにも東洋人の観光客風だから(?)か、同じフレーズを話しても、違うものが出てきて、隣のカップルも「おかしい」と慰めてくれました。

欧州(水質の良い地域を除く)の水道水は基本的に少しだけ喉が渇いた時に口を潤す程度に飲みますが、石灰成分が多い(?)為か、日本人の同行者は「お腹を壊すから、飲まない」と言う人が圧倒的に多い気がします。
2008/10/11 | URL | ひなの。  [ 編集 ]
Re: 無料の水道水
v-22ひなの。さんへ

>同じように頼んだら、ミネラルウォーターが出て来て、断りました。

ミネラルウォーターでなくて水道水が欲しいときは、「carafe d'eau」などと特定するのが普通なので、「De l'eau, s'il vous plait.」でピッチャーが出てきた方が私は不思議に思います。「ただの水で良いのだ」というニュアンスを含む言い方だったのかしら? それにしても、ミネラルウォーターを持ってくるなら、その前にガス入りかとか銘柄を確認してくるべきなので、いきなりミネラルウオーターを持ってきたのは変ですね・・・。ともかく、お断りになったのは偉いです! 日本人だと、諦めてしまう人が多いのではないかしら?

>石灰成分が多い(?)為か、日本人の同行者は「お腹を壊すから、飲まない」と言う人が圧倒的に多い気がします。

フランス人の友達が日本に来たとき、私の家の水道水が臭くて飲めないと言っていたので驚いたことがありました。彼女の家の水道水を鍋に入れて沸かすと、白い幕が表面にできてしまうほど石灰分が多い町なのですから。

フランスも都会の水は質が悪いですが、田舎ではそう悪くないし、水の産地などでは質が良い水道水だなと感じます。農村視察で来た日本人の団体のお世話をしたとき、農家が経営するレストランで水差しがテーブルに出したら、添乗員の人が「これはダメ、ダメ」と言いながら、まるで毒薬を出したみたいに水差しを全部片付けてしまったことがありました。農家のおばさんたちは「私たちは普通に飲んでいる水なのに・・・」と不満げでした。

ミネラルウォーターでもお腹にきついのがあって、「赤ちゃんには飲ませてはいけない」という銘柄もあるのですが、日本では、そういうのは知られていないのではないかしら?・・・
2008/10/11 | URL | Otium  [ 編集 ]
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